ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2021/05/18〜2021/06/09

豪中関係に改善の兆しはなく 更なる悪化も懸念されているが このため 中国の対豪経済制裁としての豪産物の 鉄鉱石を除いての輸入制限 禁止措置が解かれる見込みは立っていない状態にある

習主席は「国際的なサプライチェーンを中國に依存させて、供給の断絶によって相手に報復や威嚇できる能力を身につける」ことを外交の要としており かってのわが国に対するレアメタル そして現在の豪産品の輸出入制限がそれにあたるが 米国の 対中制裁緩和を餌とした豪中関係改善の仲介も効を奏さずに至っているところから見るとまだまだ関係改善の道は遠そうだ

中国にとって腹立たしいのは この対豪貿易制裁にもい拘わらず 豪産鉄鉱石の輸入は増大し 豪州側に空前の利益をもたらしていることであり 更には 原料炭を含む豪石炭の輸入禁止が 中国における石炭価格の急上昇を促し それがまた 鉄鉱石価格の暴騰に副次的な作用を起こしていることであろう

本来であれば 豪中が和解のための外交交渉を行うべきだが 両国とも一歩も引かぬ姿勢であり 豪州では 国内で対中の更なる強硬論まで出ているという状態で すぐには和解に至る状況にはないとされる
 
中國政府では 豪州を苦境に追い込み頭を下げさせる手段が模索されていると思われるが 代替えの難しい そして国にとって必要不可欠である鉄鉱石を豪州が握っている以上 更なる強硬策はとりえず むしろ対豪関係緩和策として 一部の豪産物 例えば大麦 食肉 の輸入制限の解除 そして石炭の部分的な解除などが打ち出される可能性が高いのではと思われる
 
ただ 中国側としては 負け という屈辱的なイメージを負うことはメンツにかけても許せるものではなく 中國政府内では 習主席の顔色を伺いながらの協議が続けられることになるのではないだろうか。