ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

任天堂(株)【7974】の掲示板 2024/05/09〜2024/05/13

新しいスイッチ用のハードでNVIDIAのOrinが使われると、NVIDIAのDLSSという超解像度技術が浸かるので、思慮の浅いゲーム評論家は、大歓迎の文章を書いていますが、なぜ彼らが思慮が浅いというのかというと、ソフトの互換性の問題が出てくるからです。

これまでの任天堂のスイッチへの機能追加は、ソフト的なものであり、その特徴は、その機能を遡及的に、最初期のスイッチにまで到達させることができ、そのことで市場に出ている全てのスイッチの機能を向上させることができ、スイッチの商業期な寿命を伸ばすことができ、スイッチプラットホームのサイズを減らすことなく拡大させることができ、より沢山のソフトが持続的に売れるようにできます。

要するに、スイッチをソフト的にアップデートでき、買った後からでもスイッチは良くなるということです。これは顧客にも大きなメリットがありますが、任天堂にも大きなメリットがあるのです。

ところが、NVIDIAのDLSSは、ハード的な制約があり、現在のスイッチでは動きません。動くのは新しいスイッチだけです。

すると、DLSSを使うソフトは、新しいスイッチでしか動きませんから、これから2億台になろうとしているスイッチプラットホーム全体を市場にできず、初年度で3000万台から5000万台にしかならない、新しいスイッチしか市場にできません。

要するに、市場規模は全体の2割から3割でしかなく、売り上げもかなり小さいということです。

では、DLSSでのレイトレに価値があるのかというと、水面に敵の反射が映り、そのような限られた条件の敵を見つけやすいというくらいのメリットしかありません。

あけすけに書くと、DLSSで喜ぶのはNVIDIAの、これを開発した部門と、マスコミのネタが欲しいライターだけなのです。

要するに、これは高い互換性を阻害する、悪手ということすが、これの優劣を判断するにも、ソフトの各互換性のメリットとデメリットを詳細に検討しないと、判断できないということです。

要するに、アナリストの思慮浅いとは、このスイッチプラットホームと、ソフト販売での利益の問題の全体の商業モデルが見えているかということです。