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任天堂(株)【7974】の掲示板 2024/05/01〜2024/05/07

ゲームビジネスでのビジネスモデルは、ハード性能の追求に目標を置き、より高性能なハードを発売して、同じ顧客に買い替えてもらう、買い替え需要追求型のモデルがあり、これとは別に、プラットホームの規模の追求に目標を置き、よりソフトの互換性の高いハードを発売して、新しい顧客に新規に買ってもらう、プラットホームの規模の拡大追求型のモデルがあります。

買い替え需要追求型のモデルがプレステやXBoxなどであり、プラットホームの規模の拡大追求型のモデルがスイッチです。

今のプレステ5の累計販売台数は5500万台ですが、近い将来プレステ6が新発売されると、現在のプレステ5の5500万台というプラットホームはゼロリセットされ、プレステ6のプラットホームはゼロから再スタートするということです。

このゼロリセットモデルの良い点は、ハードもソフトも全て買い替えになるので、既存の顧客から大きな販売金額を獲得できることです。

任天堂もスイッチ以前は同じビジネスモデルでした。

しかし、任天堂はビジネスモデルを大きく変更し、スイッチからは、プラットホームの規模の拡大追求型のモデルになっています。

要するに、スイッチのプラットホームサイズが1億5000万台として、新型スイッチが発売されて3000万台の初期販売が達成されると、あまり性能追求しないで、ソフトの互換性は前後方向にほぼ完全なレベルにあり、さらにソフトのライセンスの移行や、利用情報の移行が完全に自由に行えると、スイッチ全体のプラットホームサイズは1億8000万台に拡大しますし、翌年にも2000万台を販売すると、プラットホームサイズは2億台に達します。

しかしこれでは、新しいスイッチへの買い替え需要は発生しませんから、ビジネスとしては損になるように思います。

ところが、計算してみると、ソフト売り上げと利益の規模がとても大きいことがわかり、こちらのビジネスモデルほうが儲かることがわかります。