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任天堂(株)【7974】の掲示板 2016/09/08

20時59分配信 ロイター

株式市場ではポケモンGOフィーバーに続く同社株の新たな上昇相場を期待する声も出ている。しかし、満を持したスマホ市場への参入には、既存ゲーム機との棲み分けという大きな課題が残る。変化に賭けた任天堂の挑戦が新たな成長につながるかどうかは、なお見極めきれない。

<業績の先行きには不透明感    

ただ、任天堂をめぐって相次ぐ派手な話題とは裏腹に、同社業績の先行きにはなお不透明感が残る。市場でも「アップルとの発表が実際にどの程度収益に影響を及ぼすものなのか、見極めが必要」(外資系投信)との声も少なくな

8日の任天堂の売買代金は3784億円。東証1部全体の17%強と一極集中ぶりをみせたが、個別銘柄として過去最高記録を付けた7月20日の7323億円と比べれば、約半分にとどまっている。ポケモンGOで盛り上がった任天堂ブームも沈静化に向かいつつあるととらえられなくもない

任天堂の4─6月期業績は為替差損の計上を背景に、245億円の最終赤字。17年3月期連結業績予想は、純利益が前年比2.1倍の350億円となる見通しだが、一方で年度末の前提為替レートは1ドル110円、1ユーロ125円と、実勢よりも円安方向に設定している

不安材料は円高の影響だけではない。「スマホ向けゲーム展開の一方で、既存のゲーム機とどう棲み分けをしていけるかも注視される」と内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は、スマホゲーム参入で同社が抱え込む問題点を指摘する。  

また、マリオ投入の発表の裏で、今秋に投入予定だった「どうぶつの森」と「ファイアーエムブレム」の投入時期が「2017年3月まで」に変更された。また、17年3月までに「5タイトル程度」としていた投入計画も4タイトルで確定した。

「程度」という表現をどう解釈するかにもよるが、投入計画が未達に終わった印象はぬぐえない。任天堂は「今期業績への影響は織り込み済み」とコメントしている。

予想PER(株価収益率)が282倍台と、すでにバリュエーションでは説明が付かない位置にある任天堂株。

任天堂(株)【7974】 20時59分配信 ロイター   株式市場ではポケモンGOフィーバーに続く同社株の新たな上昇相場を期待する声も出ている。しかし、満を持したスマホ市場への参入には、既存ゲーム機との棲み分けという大きな課題が残る。変化に賭けた任天堂の挑戦が新たな成長につながるかどうかは、なお見極めきれない。   <業績の先行きには不透明感       ただ、任天堂をめぐって相次ぐ派手な話題とは裏腹に、同社業績の先行きにはなお不透明感が残る。市場でも「アップルとの発表が実際にどの程度収益に影響を及ぼすものなのか、見極めが必要」(外資系投信)との声も少なくな   8日の任天堂の売買代金は3784億円。東証1部全体の17%強と一極集中ぶりをみせたが、個別銘柄として過去最高記録を付けた7月20日の7323億円と比べれば、約半分にとどまっている。ポケモンGOで盛り上がった任天堂ブームも沈静化に向かいつつあるととらえられなくもない    任天堂の4─6月期業績は為替差損の計上を背景に、245億円の最終赤字。17年3月期連結業績予想は、純利益が前年比2.1倍の350億円となる見通しだが、一方で年度末の前提為替レートは1ドル110円、1ユーロ125円と、実勢よりも円安方向に設定している   不安材料は円高の影響だけではない。「スマホ向けゲーム展開の一方で、既存のゲーム機とどう棲み分けをしていけるかも注視される」と内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は、スマホゲーム参入で同社が抱え込む問題点を指摘する。     また、マリオ投入の発表の裏で、今秋に投入予定だった「どうぶつの森」と「ファイアーエムブレム」の投入時期が「2017年3月まで」に変更された。また、17年3月までに「5タイトル程度」としていた投入計画も4タイトルで確定した。   「程度」という表現をどう解釈するかにもよるが、投入計画が未達に終わった印象はぬぐえない。任天堂は「今期業績への影響は織り込み済み」とコメントしている。    予想PER(株価収益率)が282倍台と、すでにバリュエーションでは説明が付かない位置にある任天堂株。