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任天堂(株)【7974】の掲示板 2021/05/10〜2021/05/13

ソニーがプレステ5の生産計画が需要を満たせないと言っている背景にあるのは、TSMCが最先端半導体の発注は、これまでの1年のリードタイムから3年のリードタイムへの変更を言い渡してきたことと、そのコミットメントにより投資責任の分担を求めてきたことと関係していると考えられます。

3年先までの発注とコミットメントはかなりのリスクを伴います。特にプレステ5のように新規の製品では、バクが完全に出来っていませんし、将来の製品計画もかなり流動的な部分があります。

そのリスクを抱えたままで3年先まで発注することはかなりシビアな決断です。環境が透明になるまでに一年の猶予は必要であり、そこからコミットメントしても結果が納品に反映されるまでにはさらに一年はかかるでしょう。

そう考えると生産が需要を満たすには3年はかかると見るのが妥当です。まあソニーの言い分は間違いではありません。

それに対して任天堂は戦略的な自由度がかなりあります。

すでに製品は完成していて、フィールドでのバクも完全にクリーンになっています。さらに製品の売れ行きの予測もかなりの精度で出せます。

また製品の将来の寿命もかなり長いため、過剰な部品を抱えても、一年もあれば売り切ることができ、しかも値崩れすることもありません。

これだけの条件が整っていれば、3年先までの部品発注をしてもリスクはありませんし、部品在庫は一年分くらいは倉庫に積んでおいても構いません。

この戦略的な自由度の高さはとても有利なものです。とてもリーチの長い戦略が立てられます。さらに新製品の追加も可能であり、それらを重複して販売する作戦も容易に立てられます。

まともな頭があれば8年から10年先までは予想可能でしょう。もちろん任天堂もそれくらいはできると思います。ここで任天堂がヘマをしでかしたら、相当の無能揃いということです。