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任天堂(株)【7974】の掲示板 2020/02/15〜2020/02/24

任天堂の大きな課題として、ソフト開発力の払底があります。任天堂がこれからも確実に収益を高めて行くには、数年ごとにソフトを新しく買い替えもらう必要があり、そのためには前作よりもさらに良い作品にする必要があり、それを実現するための基本要件として、開発力を常に増大し続けるを必要があるからです。

しかし優れた開発要員の育成には時間がかかります。札束で引っ叩いて外から簡単に連れてこれるものではありません。

ところがスイッチを使うようになるとソフトの開発力効率が自然に高まり、開発要員の不足を補えます。その理由は三つあり、一つめは、開発環境の継続利用による開発者の験値の蓄積、二つめは、開発環境そのものが洗練され開発効率が高まること、三つめはハードが開発段階から安定して動作しているので最初からソフトが開発しやすいこと、を挙げることができます。

それのどこが凄いの?と言われそうですが、よく考えるてみると任天堂のソフトの開発力を高めるのにかなり効果があることがわかります。


ソフト開発では、開発を始める前に、先ずソフト開発者が使う開発のためのソフトツール群が必要で、これは開発環境と呼ばれます。その中には、開発用のツールの他にも、OS固有のライブラリ群や、ハードと関係の強いライブラリ群などもあり、全体が緊密に連携して動作する複雑でデリケートなソフトウェア群となっています。


一つめについては、ソフト開発をする開発者はこれらのソフト群を手足のように使いますから、これらについて慣れていなければ指示も出せません。ところがハードとOSが数年のサイクルで入れ替わると、それに合わせて先行して開発環境も作り直しすことになり、その開発に時間がかかり、さらにソフトの開発者もそれに慣れ経験値を蓄積しないと開発効率が良くなりません。これが問題でした。

二つめについて、開発環境もその改良が続き、時間が経つにつれて機能が改良されたり、新しい機能が追加され、使いやすくなり、開発効率も高まります。それがハードが更新される度に作り直しとなると、良くなった開発環境を放棄して、また一から作り直しになり、賽の河原の石積みのようなことになります。これが問題でした。


つづく