ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

任天堂(株)【7974】の掲示板 2018/04/14〜2018/04/17

ラボは素直にボンと爆売れするわけでない。じわじわ広がる売れ方をする。アマランを見ると初動は素晴らしい。しかしこの段階で反応している人たちは好奇心が旺盛な人達だ。問題はその後、ラボが大衆層に支持されるかということだ。

任天堂はその対策を施している。具体的には、ラボは子供が一人で完成させられ、工作が楽しく、完成させた達成感を味わえ、ゲームとしても遊んでも楽しめる。そして友達に見せたり、いっしょに遊びたくなる。しかも友達と遊んで壊しても身近な材料で自分で修理できるようになっている。改造も可能だ。

子供がみんなで遊ぶことで、ラボを買った子供たちはラボの宣伝隊になる仕掛けだ。またマスコミもいろいろ特集するし、SNSでも取り上げられる。宣伝は徐々に浸透する。

しかもラボは安価だ。バラエティーキットは約七千円だが、このなかに、自動車、バイク、釣り、キーボード、家のオモチャが入っている。しかも一緒に遊ぶソフトが付いてくる。そしてプログラミング環境までついている。単体の単価は約千円だ。この機能なら安い。他で買ったらひとつで何千円もする。

そしてラボは親に買ってもらうことをお願いしやすい。工作の勉強になったり、プログラミングの勉強になるなど、子供が親を説得しやすい製品だ。ゲームはダメでも知育なら許す親は多い。

要するに最初にラボを買う好奇心が旺盛な人たちから、普通の人たちにラボの体験が伝わり、ラボのすそ野が広がり、利用者が増える仕組みになっている。みんなで遊ぶことですそ野を広げるのは任天堂の得意技だ。そして任天堂アカウントまで誘導線が敷かれている。任天堂のアリ地獄だ。

アマランから予想すると初動で世界で百万個は出るだろう。そして友人のラボで体験する子供たちはその約十倍の一千万人にも達するだろう。その半数が欲しがるとすると、ラボの需要は数百万個になる。

もちろんラボの売り上げは驚くほどのものではない。年間で数百億円レベルだ。しかしラボはシリーズ化されることで定期的な売り上げが期待できる。さらにラボによってこれまでスイッチを買わなかった層がスイッチを買うようになり、任天堂のプラットホーム環境ビジネスがさらに加速する。

市場がラボを織り込んでいるかと言えば、あまり織り込んでいないだろう。織り込んでいないから値を下げている。スイッチの発売のは時もそうだった。市場が反応しだしたのは売れてる事実が判明してからだ。

ラボラボと騒いでいるのはまだ少数だ。