(株)東京衡機【7719】の掲示板 〜2015/04/28

■(7719)テークスグループ

試験機専門メーカー。材料試験機に実績。工業用も展開。独社と提携。材料表面層の亀裂の発生や進展を評価する新試験機を東北大と開発。年内に販売始める。

4月12日後場には前期の決算を発表。13年2月期の連結経常損益は1億800万円の赤字(前期は3億2000万円の赤字)に赤字幅が縮小し、14年2月期は7100万円の黒字に浮上する見通し。また、直近3ヵ月の実績である12月-2月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比91倍の9100万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.8％→8.6％に急改善の結果となるも、市場の反応は鈍い形となり、その後の全体相場下落も相成って、現在の株価は50円弱近辺に位置する形となっています。

今期は「ゆるみ止めナット事業」の躍進に注目。昨年のトンネル天井崩落事故での全面点検や、高度成長期に建設された橋梁・道路・高層ビルなどの建造物、そして、南海トラフ地震などの大地震対策など、大型建造物の一斉点検の見直しが今期は急速に進んでいくと考えられ、その中で、同社に対してのデマンドも当然上昇していく可能性は高いと言えるでしょう。

単純に決算内容と13年2月期4Qの決算内容、並びに、来期黒字化を考慮すると、現在の株価は割安とも取れます。また、上記の「ゆるみ止めナット事業」の躍進は、同社の今後の業績にとって絶大な恩恵となってくると思われ、場合によっては今期業績の上方修正も視野に入ってくる状態になると見ております。

同社株を38.3％保有する大株主の(1783)ACホールディングスとの関係など、思惑の強い株主構成等にも目を配りながら、今期、注目していきたい銘柄のひとつと言えるでしょう。