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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2017/02/01〜2017/02/03

 昨夜に掲載された以下のVテクノロジー(装置に関しては一部だが)に関する見解、機関投資家に関する見解、近未来の有機EL市場の展開に関する見解など興味深い部分もある。
 株価20100円の史上最高値を抜くときは何時?

>>2017年02月02日 19時<株探>
「大相場の宴」が始まる!有機EL関連

―ブイ・テクノロジーの収益変貌だけでは終わらない祭―

 米国主導のトランプ相場に陰の部分も見え始めた東京市場。企業の好決算発表も、米国の保護主義政策とそれに付随する為替の円高への警戒感が足かせとなっている。しかし、全体指数とは裏腹に個別テーマ株に対するマーケットの視線は熱い。主力株が手掛けにくい局面だからこそ、独自の成長シナリオを背景に持つ銘柄群の存在がクローズアップされる、今はそういう地合いである。
(途中省略)
 ●恐るべきブイ・テクノロジーの株価変身

 株価の動きは前述のブイ・テクノロジーが群を抜いている。同社は有機EL蒸着プロセスで必須であるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を手掛けており、同関連の中核銘柄としてマークされている。昨年4月時点では5000円未満だった株価が今は1万9000円近辺まで上昇、最高値2万100円(株式分割修正値)を払拭するのにも、あとワンプッシュで手の届く位置にある。とりわけ、今年1月23日以降の上げ足は鮮烈だったといってよい。わずか10営業日で株価は5700円弱、時価総額にして4割以上も拡大している。そして、この驚異的な株価の値運びには確固たる背景がある。

 一部メディアが、「(同社が)3月までの契約締結を目指し中国メーカーと交渉中で、製造装置一括請負に成功した場合は500億円規模の売り上げが見込める」と報じたことで、これが強烈な株高を呼んだ。会社側ではこの報道について、「3月までという期間を区切ることに妥当性があるかどうかはともかく概ね正しい」と認めている。しかも、同社は昨年央に中期計画として「19年3月期に売上高900億円、営業利益140億円」という数値目標を掲げている。前3月期実績は売上高が391億5300万円、営業利益が25億7800万円だから、この時点で投資家の目には極めて野心的な計画に映る。

 ところが会社側では「この中期計画策定時点では今回の500億円規模の受注は織り込んでおらず、この分は(900億円に)上乗せされるという理解で間違いではない」としており、これは向こう2年間で同社の業績は文字通り大変貌を遂げる可能性が濃厚であることを意味している。市場関係者の耳目を驚かすのも無理のない話だ。

●AI売買ターゲットも成長期待あってこそ

 東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏は「ブイ・テクノロジーはファンド系資金など機関投資家の買いも目立つ。ここ保有株比率を急速に引き上げている米有力ファンドのルネッサンス・テクノロジーは人工知能(AI)による売買を行っていることで有名であり、機械的な売買イコール短期売買というイメージから荒い値動きに翻弄される可能性はある」と警鐘も鳴らしたうえで、「しかし、同社の収益変化期待は今の株価では織り込みきれておらず、なお先高期待が強いことに変わりはない」としている。そして「このブイ・テクノロジーの動きは“有機EL”という相場テーマの伸びしろの大きさを示唆したものだ」(大塚氏)とも指摘する。つまり大塚氏は、ブイ・テクノロジーが与えた衝撃は全体像の一片に過ぎないかもしれない、ということが言いたいのである。

●トランプ相場の対極で光を放つ

 経済ジャーナリストの雨宮京子氏は、相場的見地でも有機EL関連の優位性を説く。「目先的にはトランプラリーが一巡、トランプリスクが再燃している気配もある。とりわけ、来週2月10日の日米首脳会談までは動きづらい。そのなか、有機EL関連に位置づけられる株は日本の技術力が生かされる分野で、少なくとも“トランプ関連銘柄”ではない。これがやや行き過ぎたトランプ礼賛相場の対極で光を放っているのではないか」とする。

 そして、「我々より若いYouTube世代にとって、スマートフォンは当たり前のように有機ELという時代がおそらく来る。有機ELが相場テーマとして改めて勢いを増しているのは、近未来の市場規模云々という経済分析的な話よりも、むしろそうした日常の風景を暗示した動きと理解している」(雨宮氏)という見方を示していた。

(中村潤一)