ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)ナ・デックス【7435】の掲示板 2015/04/29〜2017/12/05

サービス業は技術を生かす余地が大きい。三重県志摩市の高級旅館、汀渚(ていしょ)ばさら邸はITを使った「宿泊カルテ」を作成し、顧客の食事の好みや足を運んだ観光地といった情報を記録する。データを駆使して再訪客の献立を工夫するなど、満足度を高めている。
人と機械が役割分担
 自動車部品メーカーの旭鉄工(愛知県碧南市)は安価なセンサーを使った生産設備の監視システムを開発し、一定時間に作ることができる部品の量を増やした。2年間で社員の総労働時間を4%削減し、それで捻出した社員を活用して、企業向けの業務改善のコンサルティングを始める。
 相手企業の現場の観察や担当者との会話を通じて課題を探り、一緒に業務効率を高めるといった重要な仕事を人が担う。旭鉄工の木村哲也社長は「コンサルティングを担当する社員は実際に自社で問題解決にあたった経験があり、その知見が役立つ」という。
 人の仕事の付加価値を高めるためには、成長性が高い事業に社員を重点的に配置すると効果的だ。教育訓練に力を入れ、新たに求められるスキル(技能)を身につけさせることも重要になろう。
 社内での配置転換が難しい場合、人が企業の垣根を越えて移っていける仕組みも必要になる。柔軟な労働市場の整備を政府は急いでもらいたい。