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新明和工業(株)【7224】の掲示板 2019/01/22〜2020/01/24

TOB価格1500円で発行済み株式総数の27、66%(既に持っている自社株を除くと29、03%)を400億円で買う。応募多数の場合は按分比例で買い取る。利益剰余金は935億円あるので400億円を自社株に投じるのは問題ないが、現金同等物は187億5000万円しかないので、資金は借り入れになる。また、買入後は全部又は一部を償却予定(具体的な株数は未定)。

以上の条件で自社株買いを行うのですが、発行済み株式数の29、03%を買い取るので、一株当たり利益を算出する際の株式総数が29、03%減る結果、EPSは 1÷(1-0、2903)≒1、408 で約40%増える。
19/3期最終利益予想7,900,000,000円÷既に取得している自社株除く発行済株式数91,855,164株=EPS86円
19/3期最終利益予想7,900,000,000円÷(91,855,164株ー今回取得予定の自社株数26,666,700株)=EPS121、18円
従って、PERが同じなら、株価は前日終値1359円から4割上昇してもおかしくない。

レノ及びその共同保有者は、TOBに応募することを表明している。
会社及びレノは、EPSが約4割増えるため、株価が1500円を超えて推移することを想定していると思われる。
そのため、1500円でTOBに応募するのは、市場で売却できない株数を持っている大株主に限られる。
つまり、今回の自社株買いの目的は、レノの持ち株を会社が買い取ることにあるのではないか?

しかし、問題は、この銘柄は12月の世界的株の暴落の中でもあまり株価が下がっておらず、前日終値でPERは16、6倍という過去にない高い倍率にある。
そのため、EPSが約4割増えるからといって、株価が4割上がるかはかなり疑問。
因みに、1,500円はEPSが121、18円の場合、PER12、37倍となるが、これでも少し高いと思う。