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ライフネット生命保険(株)【7157】の掲示板 〜2015/04/28

>>9152

>ふーん、あなたの理屈だと、第一生命は現金と有価証券から有利子負債を除いても35兆円の「資産」があって、それだけで時価総額が現在の15倍以上、つまり、株価は30,000円になるはずだね。

あなた方の言う通り、責任準備金は負債であり、保険会社のものではありません。
責任準備金を計算に入れた株価算出は、保険会社の会計の特殊性を無視して普通の会社の基準で計算したという点で明らかに間違いです。

ただし、責任準備金の一部は明らかに保険会社のものです。

これは、第一生命自身が議論したくない事実です。

責任準備金は将来の保険金支払いへの準備金とされています。
しかし、実際は保険金支払いを大幅に上回る準備金が毎年積み上がっています。

元々、責任準備金というのは契約者への支払いを確実にするため大幅に予想必要額よりも多く計算されています。
それ自体は正しいです。
ただし、明らかに実際の保険金支払額とかい離した責任準備金の計上について本当に適正なのか、という見直しの議論がされています。

なぜ、第一生命や日本生命がこれを議論したがらないかと言うと
①責任準備金は損金扱いです。つまり、税金を節約できます。しかも過剰に計上された準備金は負債という扱いながら保険会社が自由に運用して運用益を稼ぐことが出来ます
②責任準備金の計上が減ると毎年の利益が大幅に増加します。「そんなに儲かっているなら保険料を下げるべき」という批判が起きます。

だから、現在は責任準備金が保険会社の既得権益となっています。

銀行とか証券会社とか他の金融機関から見れば、保険会社は課税が少なく優遇されていて不公平だと思っています。
いずれ責任準備金の見直し(つまり減額)が行われます。
その時に第一生命や日本生命など既存生保は大幅な利益を計上するでしょう。その時に過剰に計上されている責任準備金の一部は保険会社の負債から自己資本に変わります。

その際に自己資本も増えますが、その後、責任準備金の一部が(一部と言っても相当な金額ですが)利益に変わります。
現在は第一生命の利益は1000億円ですが、大幅に増加してPER25.5倍が大幅に低下します。
だから、現在の第一生命の株価は過少に評価されていると思います。
ただ、今後、当然起きる保険料の値下げを考えて過少に評価されていると思います。