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ライフネット生命保険(株)【7157】の掲示板 〜2015/04/28

>>3079

>ちなみに、ライフネットの開示はどうかなと最近は思ってます。
というところまでは大納得。pdfも面白い内容ですね。

ただpatさんのpdfについてのまとめは若干ミスリーディングなので、勝手にまとめるとpdfの言いたいことは、ライフネットは「保険料=純保険料+付加保険料」を、「売上=原価+マージン」のように宣伝しているけど、保険会社の「原価」とは支払った保険金であって、保険料は「仕入」である。というのが主張となるかと思います。

そして、この「保険料=仕入」の内、「純保険料」というのは日本の生命保険業ほぼすべて同じ仕入値となっており、ライフネットの特徴は「付加保険料」が対面系より安いばかりでなく、若年層からは安値に仕入、高年層に高めに仕入れるという特徴を持っていると解説しています(グラフで見ると分かりやすいので、例えば、http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-284.htmlを参考にしてください)。

さて、この付加保険料の傾斜こそがライフネットの真の独自性であり、躓き要因なわけです。価格に反応し、ネット利用層である若年層に絞った金融商品によって事業を拡大するはずがいまいち振るわないわけで。

もともと急成長を織り込んでいた株価は、http://blog.livedoor.jp/four_ijp/archives/1695861.htmlのブログをうのみにし、2013年の事業内容に合わせると、現在の株価ですら、バリュー的には将来の契約数が現在の30~40倍になるものとみなされているから成り立つ株価です。

株価を今の2倍にするには将来ライフネットの契約者が第一生命(2011年比)と同じくらいの保険契約数をとることを見込む必要があるわけで、果たしてそれをパイが縮小する若年層をターゲットとするネットライフが獲得できるかが今ようやく問われているわけですね。ま、株価はファンダメンタルに収斂するとしても、それ以外の動きもたくさんあると思いますけど。


※ところで、pdfの原価・仕入論難は、字面をめぐる論難な気もします。保険業にとって、保険料=仕入=売上であり、ライフネットが強調したいところは、あくまで純保険料と付加保険料の割合ですし。また、エクイタブル生命の話は、予定利率(≒運用利率)を下げ、死亡率の見込みを高めに設定する、すなわち、契約者目線では、めちゃくちゃ高い保険料をとるわ、見込み以上の運用益は上げてせしめるわ、保険金は大して払わないわてことです。さて、上記のように日本の生命保険業は、純保険料がほぼ同じ=予定利率、死亡率ともほとんど差がないわけですから、ライフネットが同業他社をアウトパフォーマンスするレベルの
>純保険料からも利益が発生する
という事態は、
①実は生命表あるいはそこからの算出法が大きく他社と違う
②原価のちょろまかしをする=保険金の支払いを渋る
③若年層の死亡率が思ったよりも低い年において、保険契約者の年齢構成が若年層に偏っていない他生命保険会社よりも死差益の恩恵が大きい
④契約者の選別が出来てるから死差益ががっぽり
ということが考えられます。①、②についてはどういった商法を取ってるかはライフネットはまだ保険金大して支払っていないのでわかりません。が、考えにくいかと思います。単に冒険的な企業な割には冒険的な資産運用はしないという企業イメージからくるものですが。③については、その年によって良い方にも悪い方にも転がるってところでしょうか。④はさすがにオカルトめいてる気が。まぁ、契約内容見たことないのでわかりませんが

  • >>3083

    自分のライフプランに関心があり自分から調べてネットで申し込み手続きできる集団は、同じ年齢層の中では保険金支払い理由が発生しづらい優良体の集団になっているのに、標準の集団の危険率で計算しているから、その差分がライフネットの利益になっているのでしょう。

    ライフネットが意図して契約者を選別している訳ではないですが、現在のビジネスモデルによって(意図せず?)優良体が選別されたと解釈してます。

    違う言い方をすると、もし自動車保険のようなリスク細分型の生命保険があったとしたら、保険料が安くなるような人ばかりがライフネットに加入している(そんな人しか募集できていない)と言う事です。