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レーザーテック(株)【6920】の掲示板 2018/11/10〜2019/04/03

日本株の上昇をここまでけん引してきたのが、半導体関連企業の株といわれています。東京エレクトロンの株価は一時2倍以上となりました。その背景には最新半導体メモリの爆発的な普及があり、2018年の日本株を占ううえで世界の半導体市況から目が離せません。

中でも、クラウドサーバーやデータセンター、企業用インフラに使われる記憶媒体が、従来の機械的構造のハードディスクから「フラッシュストレージ」と呼ばれる半導体構造メモリに置き換わるという変化が世界的に広がっています。
2値による電気的スイッチング動作のみのUSBメモリやSDカードにも使われるフラッシュストレージの特徴は、メカ構造ハードディスクに比べ書き換えスピードが速く、消費電力も少なく、軽量で故障率が少ないことです。より高速な処理が求められる人工知能系デバイスや、モノをインターネットにつなぐIoT関連のネットワーク機器への需要も爆発的に増えています。
NAND型メモリの分野では今、シリコンチップに半導体回路を立体描画していく非常に高度な3D化が進んでおり、サーバー向け製品では価格がいくら高騰しても需要が全く減らない好循環が続いています。

■キーワードは「3Dメモリ、3ナノ半導体」業
メモリ3D化とともに期待されている、半導体回路の線幅が従来の10ナノ幅(ナノは1ミリの100万分の1)から7ナノ幅、更には、より微細な3ナノ幅に置き換わる技術革新です。2017年12月には、台湾積体電路製造(TSMC)が3ナノ半導体の開発に2兆円もの巨額資金を投じることが報じられました。
3Dメモリ、3ナノ半導体へ大規模投資はまだ始まったばかりで、業界では新たな技術革新によって、半導体市場に従来のシリコンサイクルをはるかに上回る「スーパーサイクル」が起こることは必然的です。

■半導体製造装置の販売動向は株価予測に欠かせない
半導体関連の指標としてはSEAJによると、世界の半導体製造装置の17年第3四半期の販売高は143億3,000万ドルと、前期比2%増、前年同期比30%増の過去最高額を3期連続で更新しています。今後、3Dメモリや3ナノ幅の半導体製造に向けた設備投資需要が本格化することを考えると、まだまだ半導体製造装置需要の高まりに期待できそうです。どう考えても今後、世界的な株式市場動向のカギを握るのは、半導体関連企業だといえそうです。