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ソニーグループ(株)【6758】の掲示板 2020/12/16〜2020/12/18

17日の東京株式市場でソニー株が19年ぶりに1万円台をつけた。新型コロナウイルスの感染再拡大による「巣ごもり」でゲーム需要が高まるなか、アニメの強化に向けた米配信大手の買収発表もあって、ソフトで稼ぐ収益モデルへの転換が評価されている。グループのエンタメ事業の連携が進めば、一段高も見えそうだ。

ソニー株は午前に一時、前日比290円(3%)高の1万55円まで買われ、終値は260円(3%)高の1万25円だった。1万円台をつけるのは2001年5月以来となる。

この日は任天堂(7%高)やカプコン(3%高)など、コロナ禍でも成長が見込まれるゲーム関連が軒並み上昇した。「相場の先高観は強いものの、足元の感染状況は無視できず、コロナ耐久力の高い銘柄が選好されている」。りそなアセットマネジメントの戸田浩司シニア・ファンド・マネージャーはこう説明する。

ソニーの業績は好調だ。主力ゲーム機「プレイステーション(PS)4」向けソフトの販売が増え、2020年4~9月期の連結営業利益(米国基準)は、前年同期比7%増の5461億円。セグメント間取引などを除くベースでは、ゲーム・音楽・映画のエンタメ3事業が6割を占める。祖業のエレキ事業は8%。エレキ事業が営業赤字のゲームや音楽を補っていた20年前から、収益構造の転換が進んでいる。

10日には米通信大手のAT&Tから米アニメ配信大手のクランチロールの運営会社を11億7500万ドル(約1200億円)で買収すると発表した。ソニー傘下のアニプレックスは人気アニメ「鬼滅の刃」などの制作を手掛け、「(買収は)アニメコンテンツの海外展開につながり、価格も高くはない」(ソニー株を運用するリブラ・インベストメンツの佐久間康郎代表)との声があがる。

ソニー株の予想PER(株価収益率)は15倍台と米マイクロソフト(31倍台)など海外勢に比べ割安だ。SBI証券の和泉美治氏は、「アニメのゲーム化など、事業間のシナジーを発揮してコンテンツ価値を高められるかが焦点だ」と指摘している。

日経12月18日朝刊

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