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(株)東芝【6502】の掲示板 2016/10/09〜2016/10/11

>>231

東芝社長選考の流れを変えた文芸春秋と米司法省

東芝・新体制発足へ(3)

 3月10日、月刊誌「文芸春秋」4月号が発売された。そこには「スクープ 東芝『不正謀議メール』を公開する」という衝撃的なタイトルの記事が掲載されていた。記事には次のような説明が書かれていた。

 「今回入手した資料は、東芝関係者がやり取りした電子メールの一部で、本人が削除したものを復元したフォレンジック・データも含まれる」「東芝の不正会計を調査した第三者委員会や金融庁、証券取引等監視委員会などが保有しているものだ」

 メールを復元した未公表資料を入手したという説明だ。記事には2013年3月のメールの内容が掲載された。

文芸春秋に掲載された電子メール

 「E&Yが暴れていて、手を焼いています。財務部から新日本へプレッシャもお願いしています……」(文芸春秋2016年4月号185ページ)

 この時期、東芝の子会社である米原子力大手ウェスチングハウスの減損損失を計上するかどうかが、大きな問題になっていた。文芸春秋に掲載されたメールは、米国の会計事務所が減損を迫っていて困っている、同系列の新日本監査法人に対して圧力をかけるよう支援してほしい、そんな意味に受け取れる。

 これが、東芝の経営陣に対して、ウェスチングハウスのトップが発信したメールだというのである。記事はこのトップを「S氏」とイニシャルで掲載した。当時のウェスチングハウス会長は、現在、東芝副社長の志賀重範氏である。

 東芝経営陣の電子メールのやり取りがメディアに取り上げられたのはこれが2回目だ。1回目は15年11月、経済誌「日経ビジネス」のサイトと誌面だった。日経ビジネスは、「スクープ 東芝、米原発赤字も隠蔽(いんぺい)ーー内部資料で判明した米ウェスチングハウスの巨額減損」との見出しで、特ダネ記事を掲載した。東芝はこのとき初めて、ウェスチングハウスの減損を認めた。