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木村化工機(株)【6378】の掲示板 2020/03/01〜2020/12/14

●木村化、沢藤電、エネクスにも注目

 ロードマップでは代替燃料移行のメインシナリオとして、「LNG→カーボンリサイクルメタン移行」と「水素・アンモニア燃料拡大」を想定しているが、特に注目したいのがアンモニア燃料だ。成分中に水素を多く含むアンモニアは、室温かつ10気圧程度の条件で容易に液体となることから貯蔵や運搬がしやすいといったメリットがあるほか、肥料や化学原料として広く利用され既に輸送インフラが整っており、いままでの技術が活用できることも大きな利点。国内では既にトヨタ自動車 <7203> 子会社のトヨタエナジーソリューションズなどがアンモニア100%燃焼によるガスタービン発電に成功していることもあり、アンモニア燃料の利用が期待される。

 アンモニア燃料の船舶開発を具体化するにはアンモニア燃料の舶用サプライチェーンの構築が重要となるが、伊藤忠商事 <8001> と伊藤忠エネクス <8133> は6月にVOPAKターミナル・シンガポール社とサプライチェーンの構築に関する共同研究を行うことで合意したと発表。この共同開発は、伊藤忠とエネクスが並行して進めているアンモニアを主燃料とする主機関を搭載する船舶の開発や供給設備などを含めた統合型プロジェクトの一環として位置付けられている。

 また、プラズマを用いた水素製造装置「プラズマメンブレンリアクター」の技術開発を行い、アンモニアを原料にして水素を製造することで、CO2フリーの水素社会の実現に取り組んでいる澤藤電機 <6901> の今後の動向にも注目したい。同社は19年に木村化工機 <6378> や岐阜大学と低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し、燃料電池で発電することに成功している。

株探ニュース