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地上作業車 猛烈に売れる

5G@日本(上) 出遅れ日本、進捗度13位
足りぬ基地局 、KDDIは整備巻き返し
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次世代通信規格5Gの商用サービスが日本で今春、始まった。海外では新型コロナウイルス対策に使われるが、日本は通信エリアが狭く一段の活用はこれからだ。KDDIが基地局整備を前倒しするなど巻き返しの動きも出始めた。5Gで出遅れた日本の課題を探る。

海外では遠隔医療などコロナ対策でも5Gが注目される=ロイター
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海外では遠隔医療などコロナ対策でも5Gが注目される=ロイター

「従来の計画を2年前倒しする」。KDDIの吉村和幸取締役はこのほど、2021年度末までに約5万局の基地局を整備する方針を明らかにした。これまでは23年度末時点としていたが、計画を前倒しするのは、日本では5Gの整備が遅れているという危機感を強めているためだ。

英調査会社オムディアは6月、各国の5G市場に関する調査を公表した。5Gの周波数割り当てや通信エリアを分析した結果、19年末時点で進捗度は首位が韓国。日本は13位だった。サービス開始などの影響を十分に反映していないこともあるが、米国(4位)や中国(8位)、ドイツ(9位)を下回り、スペイン(11位)に及ばなかった。

新型コロナがニューノーマル(新常態)となり、人との接触を避けられる遠隔医療などは5Gが力を発揮できる場面だ。しかし、日本は動画サービスやゲームなど一般消費者向けの娯楽分野が中心だ。今のところ、コロナ対策で5Gが脚光を浴びることはない。

通信エリア狭く

日本ではNTTドコモなど通信3社が3月下旬に5Gサービスを開始したが、エリアは都内でもごく一部にとどまる。楽天を含む通信4社が総務省に出した当初の5G基地局の整備計画は、23年度末で計7万局だ。一方、4Gの基地局は66万局超ある。全国津々浦々に5Gを広げるにはまだ足りない