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TOWA(株)【6315】の掲示板 2024/02/23〜2024/03/01

>>83

エヌビディアは新製品の投入を進めるにあたって、まずは現行製品の在庫調整を優先している可能性があります。
あと半導体サプライチェーンの業績の出方は複雑で、例えばエヌビディアが凄まじい業績を出しながら、TSMCは回復傾向にはあるものの、そこまでの業績には至っていません(TSMCは最先端のGPUだけじゃないとこもありますが)。
また更に、TSMCなどの工場に設備を売る製造装置メーカーは、最終製品の需要拡大にタイムラグなく追随できるだけの生産能力強化が追いついていないことも考えられますし、TOWAのように技術移行期にあたる新製品を投入する場合、見切り発車で生産体制を一気に強化することは無いと思われ、そこにもタイムラグが生じます。
各調査機関による予測においても、半導体製造装置の業績転換は2024年からで、更に2025年はピークを更新すると予想されています。
そもそも、半導体製造装置は納期までの期間が長いという問題もあります。
私の知力では簡潔に解説できませんが、とにかく半導体サプライチェーンは複雑で、それゆえに独特の半導体サイクルを描きます。
雑に言うと、半導体製品の売れ行きがピークアウトすれば在庫が溜まります。そして、半導体需要が回復すれば在庫を吐き出すことで、まずは最終製品の売り上げから回復していきます。この段階では工場の稼働率は完全には回復しません。そこから工場の稼働率拡大、更に生産体制強化による製造投資への設備投資という流れですから、どうしても日本の製造装置メーカーの業績はエヌビディアなどのチップメーカーには出遅れてしまいます。
TOWAはおそらく2025年度に業績ピークを迎えるでしょう。
或いは生成AIブームによる半導体需要や中国の半導体内製化による需要が想像以上に強ければ、TOWA業績のピークは2026年度、2027年度に後ズレすると思います。
普通に考えると今回の半導体サイクルは長期化するとは思います。