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パンチ工業(株)【6165】の掲示板 2017/10/17〜2018/04/14

パンチ工業のリバースエンジ 文化財も
2017/9/8 6:30

日経産業新聞
 金型用部品大手のパンチ工業が、部品をスキャンして復元用の設計データを取るリバースエンジニアリングサービスを始めたのは自動車部品メーカーから強い要望があったためだ。だが、文化財など思わぬ分野から注文が舞い込み、同社も異業種の世界に積極的に飛び込むことにした。

6種類使う3Dスキャナーのうちの1種類
 サービスの要は3次元(3D)スキャナー設備にある。名古屋市の営業拠点を訪れると、カメラやレーザーが付いた高さ1メートル50センチほどのスキャナーがあった。円台に置かれた現物の部品にレーザーを当てながら、スキャナーが静かに形状をとらえていく。ほどなくパソコン画面に立体データがあらわれた。

 同社が使うスキャナーはドイツのGOM製、スウェーデンのヘキサゴン・メトロジー製など6種類ある。対象の大きさや形に応じて使い分け、持ち運べるハンディタイプもある。

 パンチ工業は2017年3月期の連結売上高が366億円で、国内顧客6000社を抱え、ミスミグループ本社に次ぐ業界2位となっている。売り上げの48%を稼ぐ中国は自動車分野を軸に今後も堅調と見込まれているが、43%の日本は生産拠点の海外移転がさらに進むとされ安泰ではない。

 金型メーカーの廃業や再編で設計図面がなくなるリスクがあり、リバースエンジニアリングを求める声が高まっていた。16年10月、自動車部品メーカーなどを対象にサービスを始めた