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SWCC(株)【5805】の掲示板 2018/12/18〜2019/12/31

 日本のエネルギー事情は、東日本大震災以降、大きな転換期を迎えています。脱原発への動きが加速する一方で、太陽 光、風力、水力、地熱などを利用した再生可能エネルギーに期待が集まっています。  そのような中、昭和電線グループでは、2006年より600℃以上で利用可能な酸化物系の熱電変換素子を開発してきまし た。金属系材料では利用が難しかった高温域の排熱が発生する製鉄プロセスやごみ焼却プロセスなどへの応用が期待で き、現在も三重事業所の銅荒引線製造炉を利用して発電試験を行なっています。  一方、工場内の様々なプロセスで生じる排熱や自動車などから発生する排熱の多くは中温域と呼ばれる300℃~ 600℃ の温度域に広く分布しています。その量は鉄鋼産業、化学工業、窯業などで年間約4万テラカロリー(約17万テラジュール) と言われています。この排熱の有効利用のひとつとして、この温度域に優れた性能を有し、環境にもやさしいシリサイド系 の熱電変換素子が近年注目されています。  昭和電線グループは、2012年より東京理科大学と共同で、このシリサイド系素子のモジュール化に関する基礎検討を実 施してきました。そこで今回、東京理科大学を訪問し、排熱を電気エネルギーへと変換する「熱電変換技術」研究の第一人 者でもある西尾圭史教授に「熱電発電」に関するお話を伺いました。