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(株)大阪チタニウムテクノロジーズ【5726】の掲示板 2024/05/23〜2024/05/28

・損を回避しようとする「損失回避性」 プロスペクト理論には、主観的な価値の感じ方を表した「価値関数」というグラフがあります。価値関数によると、得をした時の嬉しさよりも損をした時の苦痛のほうが人は2倍以上大きく感じるとのことです。そのため、できるだけ損を回避しようとする「損失回避性」という心の癖が生まれ、損を確定する行為である損切りがなかなかできないと考えられます。 <プロスペクト理論 価値関数>

・満足や苦痛の感覚が麻痺する「感応度逓減」 価値関数からはもう一つ心の癖がわかります。それは、利益や損失の金額が大きくなればなるほど満足や苦痛といった感覚が麻痺をしていく「感応度逓減」という心の歪みです。株式投資で損が出ると最初はすごく落ち込みますが、損失が拡大していくと次第に鈍感になってしまい、大きな含み損を抱えながらそのままにしてしまうのはこのためです。

・手放したくない「保有効果」 さらに、自分が保有しているものには愛着を感じることで価値を高く評価してしまうという「保有効果」という心理が追い討ちをかけます。一度保有をすると手放すことが惜しくなるため、根拠なく上がると信じて株式を持ち続けてしまうのです。

・都合の良い情報しか入らない「追認バイアス」 そして、保有効果を裏付けるのが、自分にとって都合が良い情報しか入らない「追認バイアス」と言われる心の歪みです。無意識に良い情報だけを集め、悪い情報を排除する心の歪みにより冷静な判断ができなくなるのです。これによって「塩漬け」している株式の売却が難しくなると思われます。 心理的に難しい損切りをするためには このように私たちの心の癖は、損失を確定する「損切り」をすることを難しくしています。 そのため、塩漬け株を作らないためには、「損切り」のルールを決め、徹底的に守ることにつきます。例えば、買値から10%下がったら有無を言わずに売却すると決めて、自動的に売却するように設定をしておくのも一つの手段です。 株式の将来性を信じて持ち続けることが悪いわけではありませんが、保有効果や追認バイアスにより根拠なく持ち続けるのは資産運用をするうえで効率が良くありません。 自分の心の癖を知り、ルールを決めることで上手に資産運用をしていきましょう。


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     どーだ