(株)アサカ理研【5724】の掲示板 2020/09/24〜2020/12/02
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>>11
これらの記事から、各国共にレアアースの内製化に動いていることが分かりますが個人的に特に気になったのは下記2点です。
1.ロシアが動き出した点
先進・民主主義国家が中国との経済デカップリングに備えてレアアースを内製化しようとしているのは当然と言える動きですが、中国とのデカップリングが考えにくいロシアがコロナ禍で財政状況の悪い中、あえて動いているのが気になります。
近い将来中国によるレアアース供給に異変が生じることを想定しているのかもしれません。
なお、9月9日付けの地元報道等によると、「Arcmineral-resource社がムルマンスク州で二酸化チタン、レアメタル、及びレアアース生産の化学・製錬統合施設を立ち上げへ」らしく、早くも具体的な行動に移しているようです。
2.アメリカやEUは「リサイクル」も視野に入れた動きをしている点
今後日本もレアアースを内製化する計画を立案する際は、他国に追随してリサイクルまで含めた計画になる可能性が高いのではと期待しています。
そもそも現時点で日本政府からレアアース内製化に関する具体的な計画や動きが聞こえてこないのが残念です。日本は2018年時点でレアアースの約60%を中国に依存しているのですが。。
目先のアサカの株価的には、以前も投稿しましたが10月に予定されている中国の5か年計画発表待ちってとこでしょうか（下記記事参照）。また、日本政府も各国の取組を見習ってリサイクルも含めたレアアースの内製化計画を立案して欲しいところです。
・中国は第14次5カ年計画(2021年-2025年)にエネルギー・戦略的金属・穀物の備蓄強化を含める予定＠2020/9/11(中国語メディア)
https://finance.sina.com.cn/stock/hyyj/2020-09-11/doc-iivhvpwy6076156.shtml
インサイドイン
最近の各国のレアアースに関する取組みの報道で、目に付いたものを共有します。
〇アメリカ(レアアースの約80％を中国に依存)
・米国防総省がテキサスで計画されているレアアース処理プラント建設のために、オーストラリアのライナス社へ資金を提供＠2020/7/27
https://asia.nikkei.com/Business/Markets/Commodities/Pentagon-to-fund-rare-earth-refinery-by-Australia-s-Lynas
・希土類リサイクル企業のアーバンマイニング社、米国防総省から2800万ドルの資金を調達＠2020/9/11
https://resource-recycling.com/e-scrap/2020/09/11/rare-earth-recycler-draws-28-million-in-federal-funding/
〇EU(レアアースの約98％を中国に依存)
・ＥＵ、レアメタル行動計画を発表 資源の輸入依存脱却へ＠2020/9/4
https://www.sankei.com/economy/news/200904/ecn2009040020-n1.html
欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は9/3、リチウムなどのレアメタルやレアアースを中心とした重要資源の供給源の多角化や域外依存度の低下を急ぐための行動計画を発表した。
欧州企業や加盟国などは近く「欧州原材料連合」を創設。「資源探査、採掘、製品化からリサイクル」まで効率的に行う仕組みをつくる。
〇ロシア
・ロシア、15億ドルのレアアース投資計画 中国に次ぐ2位目指す@2020/8/12
https://jp.reuters.com/article/russia-rareearths-idJPKCN259070
ロシアは２０２５年までにレアアースの国内自給をほぼ達成し、２０２６年から輸出するという計画を立てている。
〇カナダ
・カナダ初のレアアース処理施設が2022年に完成予定＠20209/1
https://www.westerninvestor.com/news/saskatchewan-manitoba/canada-s-first-rare-earth-facility-set-for-saskatoon-1.24195724