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東海カーボン(株)【5301】の掲示板 2018/06/23〜2018/06/26

格付け情報センターが今回の件を久々に東海カーボンのニュースで取り上げていますね。目新しい点はなく穏当なコメントという感じですが、参考までに。

2018年6月26日
東海カーボンが米CBメーカー買収――格付の方向性ポジティブは変わらず
東海カーボン(証券コード:5301、発行体格付=BBB+)は 26 日、米国のカーボンブラック(CB)メー カーSid Richardson Carbon(SRC)及びそのグループ会社を買収すると発表した。取得価額は約 340 億円。 競争法に基づく関係当局の承認に係る手続きやその他クロージング条件の充足などを条件に、2018 年 9 月上旬に買収を完了する予定だ。
SRC は、CB の 1 種で自動車タイヤの補強材などに使われるファーネスブラックにおいて米国トップの 生産能力を持つ。米国内に 3 工場を構え、大手タイヤメーカーを中心に複数の有力顧客を抱える。2017 年 12 月期の売上高は約 340 億円、営業利益は 25 億円弱。米国の環境規制に対応するために、2018 年か ら 2023 年にかけて 100 億円程度の設備投資を進める計画だ。
東海カーボンは国内とタイ、中国にファーネスブラックの工場を構え、カナダにもサーマルブラック
の生産拠点を持つ。今回の買収により、一大需要地である北米市場での収益拡大に加え、欧米ユーザー
との取引増加も見込めそうだ。グローバルで供給体制が強化されるほか、販売面でも地域分散が図られ
よう。中期的に収益基盤の評価にプラスに働く可能性が高い。
東海カーボンは M&A(合併・買収)等による成長に向けて約 500 億円の戦略投資枠を設けている。2017 年の SGL GE Holding の米国子会社獲得に続き、2018 年には持分法適用関連会社だった Tokai Carbon Korea を連結子会社化している。本件実施後にはネットデットへ転換するほか、複数の買収によりのれんなど の無形固定資産が増加する。
R&I は 2018 年 4 月に東海カーボンの発行体格付 BBB+を維持する一方、方向性をポジティブに変更して いる。現在の評価には一定規模の M&A を実施する可能性を織り込んでいる。その後の収益動向は、R&I の予想を上回る水準で推移し、それに伴って利益の蓄積も順調に進む可能性が高い。こうした点を踏ま え、本件が格付や方向性の評価に影響を及ぼすことはない。
主任格付アナリスト:寺田 聡志