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(株)環境管理センター【4657】の掲示板 2016/09/17〜2016/09/27

Q
豊洲新市場予定地はどのようなところで、なぜ汚染されているのでしょうか。

A
豊洲新市場の予定地は、昭和29年から海面の埋立てが始まり、ガスの製造工場が建設され、昭和31年から昭和63年まで、都市ガスの製造・供給が行われていました。現在では、工場は撤去され広大な更地が広がっており、平成9年に東京都が豊洲地区において着手した土地区画整理事業により、道路等の整備が進めてられています。

予定地の土壌汚染は、かつての石炭から都市ガスを製造する過程において生成された副産物などによるもので、7つの物質(ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)による、土壌及び地下水(六価クロムを除く)の汚染が確認されています

Q
豊洲新市場予定地の土壌汚染はどのように調査したのでしょうか。その結果はどうだったのでしょうか。

A
東京都の調査は、まず、平面方向の汚染状況を把握するために、約40ヘクタールの豊新市場予定地の敷地全域を、土壌汚染対策法が定める最小の調査区画である10メートル四方の正方形で区切った4,122地点で、ガス工場操業時の地盤面から深さ50センチメートルの土壌と地下水を分析する、詳細調査を実施しました。

こうした調査方法は、汚染物質が地表から地下へ浸透していくことから、ガス工場操業時の地盤面付近の土壌を調査するとともに、程度の差はあっても汚染物質が地下水に溶け出すことから、地下水中の汚染物質を調査するもので、汚染を把握するうえで優れた手法です。

こうした調査の結果、人の健康への影響の観点から設定されている環境基準を超える地点は、土壌または地下水で1,475地点(36パーセント)でした。

このうち1,000倍以上の汚染物質が検出されたのは、土壌で2地点、地下水で13地点であり、敷地全体に高濃度の汚染が広がっていないことが分かりました。

さらに、平面方向の調査において土壌または地下水から環境基準を超える汚染物質が検出された1,475地点で、深さ方向の汚染状況を把握するために、ガス工場操業時の地盤面から不透水層(水を通しにくい地層)の上端まで、深さ方向に1メートル間隔で、土壌を採取し分析しました。

この結果、採取した11,331検体のうち環境基準を超える汚染物質が検出された検体は、1,986検体(17.5パーセント)でした。このように、深さ方向全体に汚染が広がっているわけではないことも明らかになりました。


これで、一部が安全な地下水といわれてもなー