ａｒｔｉｅｎｃｅ(株)【4634】の掲示板 〜2015/04/27

　東洋インキＳＣホールディングスは曲げられて服の上からでも感知できるセンサーを使って脈拍や体温などを計測するシステムを試作した。運転手の眠気を感知するハンドルや患者の健康状態を把握する医療用ベッドといった用途を開拓する。開発済みのセンサーフィルムに加え、今回は回路設計やモニター機器への接続によるシステム化にこぎ着けた。
　センサーフィルムの構造は表面を絶縁性シートで覆い、中に導電性シートを挟んでいるという。心電図や呼吸、身体の動きなどを感知でき、また手で触れるか近づけると感知するタッチセンサーとしても使える。
　ハンドルやパソコン用マウスに同フィルムを組み込んだほか、ウエアラブル端末として腕用バンドを試作した。ハンドルでは心電図から運転手の眠気や緊張などを推測できるため、運転手を撮影するカメラなどと併用して居眠り運転防止システムの精度を高められる。またベッドなどに組み込むことで医療機関向けはもちろん、在宅医療としての需要を見込める。心電図測定をテレビやゲーム機と連動させ、利用者の心理を反映するといった娯楽産業用途にも期待できる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140124cbar.html