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ステラ ケミファ(株)【4109】の掲示板 2016/11/12〜2017/02/06

特集:電池バブルがキター! 2017年2月14日号

◇リチウム電池が急拡大
◇世界の車が電動化する

電池関連企業の業績が好調だ。日立化成は1月25日、2017年3月期連結の最終利益予想を395億円(前年同期比2・6%増)に上方修正した。従来予想は前年比9・1%減の350億円だったが、足元の好業績を反映して一転、増益となった。

 売り上げ増の中で目を引くのが、同社が世界シェアトップを誇るリチウムイオン電池用の負極材の伸びだ。足元の売上高は、前年同期比27%増だった。上方修正を好感して同社の株式は続伸し、発表から2日後の1月27日の終値は、1年前の1・9倍の3275円を付けた。同社は、負極材の需要を追い風に、茨城県内の2工場を増強中だ。

 ◇世界中で設備投資

 リチウムイオン電池関連の設備投資は、日立化成に限ったことではない。世界では、車載用トップシェアを占めるパナソニックや、韓国のサムスンSDI、LG化学が米国、欧州、中国に次々と車載用工場を建設している。連動して電池の部材、つまり、正極材、負極材、セパレーター、電解液などを手がける化学メーカーが世界中で設備投資を加速させている。さらに、電池の品質検査機器や部材メーカーへの原材料供給でも設備投資が活発化している。

 東京商工リサーチ情報本部の原田三寛部長は「電池産業は裾野が広い。地方でも相当な設備投資がもたらされている」と話す。

 なぜ今、設備増強なのか。それはリチウムイオン電池市場に大きな転換点が訪れているからだ。携帯電話やパソコン向けなど民生用が中心だった主戦場が、車載用にシフトしているのだ。18年以降、自動車の環境規制が世界各国で大幅に強化され、車載電池需要が急拡大する。それを見越して各社は生産能力の増強を競っている。

(続く)