デンカ(株)【4061】の掲示板 2021/06/09〜2021/09/10

【ニュースリリース】
アメリカ環境保護庁によるクロロプレンモノマー毒性評価の見直しについて（第３報）
　　　　　　～DPE が新たな毒性評価モデルを提出～

当社米国子会社のデンカ・パフォーマンス・エラストマー社（DPE）は、7 月15 日にアメリカ環境保護庁（EPA）に対し、クロロプレンモノマーへの暴露による発がんリスクの見直しを可能にする新たな毒性評価モデルを含む、クロロプレンモノマーの毒性評価に関する正式な「見直し要請（Request forCorrection/RfC）」を提出しました。

RfC はEPA が最善の科学に基づいて判断を下すことを目的に策定した科学的な検証プロセスです。

この新しいモデルは、生理学的薬物動態（PBPK）モデルと呼ばれ、人体への健康リスク評価に関するEPA および米国科学アカデミーの推奨事項に則っています。

EPA はクロロプレンモノマーによる発がんリスクの評価を2010 年に実施しています。EPA の統合リスク情報システム（IRIS）に登録されているこの評価は、1 系統の雌のマウスに対する影響にのみ基づいていました。

新モデルの結果は、ピッツバーグ大学の研究者らが最近更新したクロロプレン製造工場の勤務者に関する数十年にわたる研究や、ルイジアナ州の発がん率についてまとめたルイジアナ州腫瘍統計局の統計データなどの、クロロプレンモノマーに関する既存の疫学的研究と一致しています。

そしていずれも、セント・ジョン・ザ・バプティスト郡にあるDPE の製造工場 から排出されるクロロプレンモノマーによって、同工場の勤務者や近隣住民の発がんリスクが高まってはいないことを示唆しています。

本PBPK モデルの評価結果は、2020 年1 月に査読付き科学雑誌「Inhalation Toxicology」に掲載されました。以下のサイトから入手できます。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08958378.2020.1715513

本PBPK モデルとクロロプレンモノマーに関する疫学的研究について考察したDPE のRfC は、以下EPA のサイトから入手できます。
https://www.epa.gov/quality/rfc-21005-chloroprene


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