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エヌ・デーソフトウェア(株)【3794】の掲示板 2015/04/16〜2019/02/07

世界が注目輝く地方企業NDソフト(山形)外国人持ち株比率30%――介護施設を支えて成長。

「こんな遅くにどこにお出かけですか?」
 ヒト型ロボット「ペッパー」が介護施設から出ようとする入居者に声をかけ、会話で引き留めている間、職員に通知する。介護施設で評判のしくみを作ったのが東証2部上場で山形県南陽市に本社を置くエヌ・デーソフトウェアだ。ペッパー用の「徘徊(はいかい)みまもりアプリ」のほか、介護施設向けの業務支援ソフトを開発する。主力は入居者の記録管理用ソフト「ほのぼの」シリーズだ。訪問先の高齢者の様子を写真に撮り、職員間で共有できるシステムや、音声入力で書類を作るソフトなども手がけ、「介護施設の助っ人」を標榜する。源流は電子精密部品を製造する日東電子のソフトウエア部門だ。独立後親会社と合併し、いまのNDソフトに至る。少子高齢化で介護施設の利用は増えるが、施設で働く職員は常に足りず、入居者の健康記録など書類作成は大きな負担だ。この解決がビジネスチャンスになっている。介護施設向けソフトは市場規模が約250億円で、シェアは約2割。NDソフトの提供する介護ソフトのユーザー数は年々増え、2017年3月期末時点で3万8000を超える。12年末以降、NDソフトの外国人持ち株比率は急上昇した。有価証券報告書によれば13年3月末時点では3%台だったが、16年3月末時点では約30%に膨らんだ。 そんなNDソフトに目を付けた一つがシンガポールに本拠地を置くヘッジファンド、シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズだ。佐藤社長と面談を重ね、13年からNDソフト株を定期的に買い増した。16年10月時点で保有比率が18%という大株主だ。東京に運用助言を担うオフィスがある。毎年1~2回はミーティングを持つ。「東証1部上場を視野に入れるべきだ」「M&A(合併・買収)ではどこと組むか」など、経営を巡り突っ込んだ意見を交わす。8日時点で予想PER(株価収益率)は17倍だが、シンフォニーの柴田一彦代表は「介護業界の電子化に対応し、高いマーケットシェアを確立しているのに株価が割安」という。
  佐藤社長は18年3月期から「食やスポーツ関連に参入する」と話す。高齢者の運動促進のような健康関連で収益源拡充を模索する。将来はアジア諸国など海外展開も視野に入れる。一段と成長するには介護に次ぐ柱が欠かせない)