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リスクモンスター(株)【3768】の掲示板 2017/06/11〜2020/03/27

企業格下げ、世界で増加 格付け変更の64%

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企業の信用格付け(総合2面きょうのことば)の低下が世界的に目立ち始めている。米格付け大手S&Pグローバル・レーティングスによると、格付け変更全体に占める格下げの比率が2018年10~12月は64%にのぼり、10四半期ぶりの高い水準となった。低金利下で負債を膨らませた企業の財務が悪化しているためだ。格付けが大幅に低下すると資金調達が難しくなるため、債務不履行(デフォルト)への警戒感も高まっている
信用格付けは債券を発行する企業や政府などの返済能力を等級ごとに示したもの。10~12月のS&Pによる世界全体での格上げは92件と3年ぶりの少なさにとどまった一方、格下げは166件にのぼった。
格付け別にみると、信用力が低い「投機的等級(ダブルB格以下)」の一段の格下げが123件と全体の約7割を占め、「投資適格級(トリプルB格以上)」から投機的等級への引き下げも7件あった。低金利を支えに財務的に弱い企業が身の丈に合わない債務を抱え、米国などで金融政策が引き締めに向かうなかで信用力が疑問視されやすくなる構図だ。
社債発行などで債務を膨らませたものの、本業の収益力向上に結びつけられなかったケースが多い。米ゼネラル・エレクトリック(GE)は社債などで得た資金を非中核部門のM&A(合併・買収)や自社株買いに費やし、シングルAからトリプルBプラスに格下げされた。複写機大手のゼロックスも同様の理由で、格付けがダブルBプラスに低下した。