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ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)【3765】の掲示板 2017/08/16〜2017/08/28

>>988

そやで
いいオトナがゲームにかまけてるヒマがあるかいな

気が向いたから新連載

願宝堂奇談
アホルダー百物語

プロローグ

市ヶ谷の街を、かつて陸軍の士官学校があった辺りから
監獄や刑場のあった方へ抜けると、その先が俗に谷町と呼ばれた住宅地になる
入り組んだ路地が縦横に交錯して、小さな古い木造家屋が並ぶ
東京のど真ん中にこんな昔日の風景を見て最初、私は驚いた
ここに目指す老人は住んでいる

老人と出会ったのは神田で江戸の黄表紙を漁っているときであった
庶民的でありながら上品ですっきりした物腰に、どことなく懐かしさを感じて
日頃の「最近の老人はなってない!」という持論をたちまち返上してしまった
いつしか退屈の虫が疼くと老人を訪問するようになっていた
老人は博識であった、話上手であった、話すことを楽しんでいた
こちらはそれに甘えておおむね聞き役に徹した

門からすぐに格子硝子の玄関である
短い通路の両脇の鬱蒼たる庭から、如雨露を手に老人が現れた
「おや、いらっしゃい。今日はまた昼日中から」
縁側で歓談しながら、老人は何か用事がありそうだった
「今日はもうお暇しましょう。お邪魔しては申し訳ない」
つい辞しかけると先方からきいてきた
「ときにあなたは今日はこのあと自由な体ですか?」
「学校に顔を出します。主査の教授と卒論の相談がありますので。夕方までに行けばよくて、すぐに終わるはずですが」
「ハハハ、それは大事だ。ところで今晩、うちで百物語の会をやるのですよ。その準備を適当にやっつけなくちゃならないもんだから。どうです、よかったら、おいでになりませんか? 夜の7時から明け方までの予定で、いつでも都合のいい時間に途中から見えてかまいませんよ」
「面白そうですね。ええ、ご迷惑でなければぜひ」
怪談の持ち合わせなどないくせに、ただこの人に誘われたのが嬉しくて二つ返事に答えたのである

その晩、時間ちょうどに再び顔を出した私は
蝋燭と提灯と灯篭で彩られた、八畳を二つつないだ座敷の隅に
やや遠慮しながら席を占めた

「では、始めたいと思います」
老人の挨拶が済んで、ひとりが正面中央の座にについた

第一の男は語る
「さて、私がガンホーと初めて相知ったのは…」

…アカンわ、前置きが伸びて本文の字数が足らん
掲示板の字数制限とは、何と恐ろしいことやろか

ほな