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(株)セルシス【3663】の掲示板 2016/12/23〜2017/01/16

おはようございます🎉✨😆✨🎊

日経新聞朝刊13面

ホンダ、グーグルの「知」狙う 完全自動運転を共同研究
2016/12/23 0:01
企業
 ホンダが米グーグルと人が関与しない完全自動運転車の開発で手を組むことになった。22日の発表によると、ホンダ車にセンサーやソフトウエアを載せて公道で実証実験する。狙いはグーグルの「知」だ。自動運転技術の勝敗を分けるカギは膨大な走行データ収集とその分析技術。燃費性能や走りで培った技術は通用しない。未踏の領域では過去の「自前主義」は捨て、提携路線を歩む。

 米グーグルの自動運転開発部門を独立させたウェイモと共同研究の検討を始めた。米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携した燃料電池車、ソフトバンクグループと組む人工知能(AI)に続く協業案件となる。米国4都市での実証実験で集めたデータを共有する。

 ホンダは2020年をめどに高速道路での自動運転技術を搭載した市販車を出す目標を掲げる。運転手がいなくても走る完全自動運転はその先を行く。すでにスマートフォン(スマホ)とクルマをつなぐソフトウエアの開発で協力関係にあり、交渉が円滑に進んだ。

 「技術開発はオープンマインドでやる」。ホンダの八郷隆弘社長はこう断言する。自前主義を貫いた創業者の本田宗一郎氏の精神を継ぎ、業界の合従連衡とは一線を画してきたが、時代の変化にあらがえない。エンジンや車体で高い技術力を持つが、自動運転に使うソフトウエアやAIの知見は少ない。外部の専門技術者は争奪戦が激化。このままでは出遅れるとの危機感が募っていた。

 様々な例外的な状況に自動運転で対応できるようになるには100億キロメートル規模の走行データが必要との見方もある。これは目安だが、このハードルを1社単独で越えるのは難しい。詳細な共同研究内容やデータの共有範囲は決まっていないが、IT(情報技術)の巨人ならではの研究手法や走行データの処理技術を吸収できれば、今後の車両開発に大いに役立つ。

 グーグルにも事情がある。自動運転車そのものを自前で生産する考えはなく、得意のソフトウエアに焦点を絞る戦略。スマホの基本ソフト(OS)で8割の世界シェアを握った手法に通じるが、早期に事業を立ち上げるには完成車メーカーの協力が欠かせない。