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アルコニックス(株)【3036】の掲示板 〜2015/04/28

アルコニックスの2015年3月期の第3四半期の決算短信。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20150206/93eg69/140120150121008577.pdf

 第3四半期までの一株利益の実績 252.77円。

 通期一株利益予想 273.69円。 業績進捗率 92.4%

 第4四半期にも着実に稼げる企業なので、業績上方修正が確実だと思えるのに、アルコニックスの株価は上がりませんでした。

 なぜアルコニックスの株価が上がらなかったか。たぶんアルコニックスの来期の業績が今期より減益になることを懸念していたからだと思います。

 今期の第1四半期でケイ・マックを持ち分法適用会社にしたので7.25億円の「持ち分法による投資利益」を計上したからです。この中には5億円程度の負ののれん代が含まれていたはずです。

 負ののれん代を除いた「持ち分法による投資利益」は第1四半期には7.25億円、第2四半期には8.46億円(前四半期比+1.21億円)、第3四半期には9.28億円(前四半期比+0.82億円)です。第2四半期と、第3四半期の利益の増加が負ののれん代を除いたケイ・マックの通常の業績寄与分です。

 来期は、このケイ・マックの負ののれん代5億円程度は無くなりますが、通常のケイ・マックの業績寄与は続くのに、全部なくなると誤解している投資家も多いと思います。

  • >>9767

     だから新四季報のアルコニックスの2016年3月期の純利益予想は31.5億円と、2015年3月期の純利益予想35.0億円より、3.5億円減っています。一株利益予想としては246.3円。この数字で計算したアルコニックスのPERだって7.4倍で、すこぶる低いですが、減益が嫌だと投資家は思っているんでしょう。

     しかし先日発表した新たな平和金属の買収で負ののれん代は、今期の5億円を大きく上回る約19.85億円が特別利益としてプラスされるのでアルコニックスの来季の純利益は四季報予想より19.5億円増えて51億円になります。一株利益は398.77円になります。

     この数字は平和金属の通期の本業の業績寄与を除いた数字ですから、本当はもっと上乗せされます。蛇足ですが平和金属はアルコニックスの株を120,000株(=昨日の終値1829円で計算すると2.19億円と買収価格を上回ります)も保有しています。美味しすぎる買収ですね。(続く)

    (参考)

    アルコニックスの企業買収のIR

    http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20150324/973lio/140120150324420752.pdf

     純資産32.32億円の企業の60.5%にあたる1,210,750 株を直接譲受け、当社の連結子会社といたします。買収価格はたったの1.87億円(取得価額 187 百万円)

     すでに持っていた分と合わせて61.5%の出資シェア

     単純に考えて32.32億円×61.5%―1.87億円=19.85億円

     この負ののれん代が来期にオンされ、しかも毎期の利益が経常利益にプラスされてくる。

     もし買収される企業が土地を持っていて、含み益があれば、それも負ののれん代にプラスされる。

     これで来期の業績予想も今期より増益修正になることはほぼ確定したと思われる(^^)/