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JT【2914】の掲示板 2019/09/14〜2019/09/20

>>995

JTのたばこ売上高の7割を占める海外では、ロシアやバングラデシュなど新興国で紙巻きの買収を重ねてきた。国際会計基準のため償却していないのれんは前期末で2兆円にのぼる。8月末にはPMIと米アルトリアによる再合併の協議が表面化した。成長市場をめぐって世界大手の競争が激しくなる中で、のれんの潜在的な減損リスクを意識する投資家もいるようだ。

そして株式市場の「ゲーム・チェンジ」も色濃くなってきた。ESG(環境、社会、企業統治)を重視して健康被害の原因となるたばこ産業や温暖化ガスを排出する石油メジャーなどに資金を投じない「嫌煙」投資家がじわりと増えているのだ。

JTは「喫煙のリスクを減少させる可能性のある製品の開発や研究をしている」と主張し、その一例として加熱式たばこを挙げる。しかし、将来的に紙巻きたばこから撤退する方針を表明しているPMIに比べると投資家に対するインパクトは小さい。

株価は2016年の高値4850円からほぼ一本調子で下落しており、9月4日に付けた年初来安値2179円は約7年ぶりの安値水準だ。今期は16期連続の増配を予定し、連結ベースの配当性向は75%にのぼる。発行済み株式数の1%に相当する500億円の自社株買いも実施した。配当利回りは実に6.7%。それでも積極的な押し目買いが入りにくいほど、市場の「嫌煙」ムードは強まってきている。