投稿一覧に戻る JT【2914】の掲示板 2019/09/05〜2019/09/08 970 *** 2019年9月8日 07:50 日経産業新聞 紙巻きたばこ JTは4位を維持(世界シェア調査) 2019年8月6日 4:30 英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、2018年の世界の紙巻きたばこの販売量は前年比0.8%減の5兆3267億本だった。世界的な健康意識の高まりを背景に、とりわけ先進国で喫煙人口の減少が続いている。一方で葉タバコを燃やさず、電気で熱するタイプの次世代型たばこも新製品が続々と登場し、新たな競争環境が生まれている。 世界シェアは1~5位まで変動がなかった。首位は中国の中国煙草総公司。前年を0.8ポイント上回る43.6%だった。喫煙者が3億人規模で、紙巻きの世界最大市場である同国内で独占的にたばこの製造や販売を手がける国有企業だ。 2位は「マルボロ」などで知られる米国のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)。シェアは0.2ポイント低下して13.9%だった。同社は紙巻きたばこが健康に悪影響があると認めた上で、世界大手で唯一、将来は紙巻きから撤退すると明言している。 ニコチン入りの液体を気化して吸う電子たばこや、日本でも事業を展開している加熱式たばこ「アイコス」など、次世代型の製品に経営資源を集中していく。紙巻きに比べて健康への影響が少ないことを示す実証実験にも力を入れる。 3位は英国のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)。「ケント」「ラッキーストライク」などのブランドをもつ。シェアは0.6ポイント上昇し、12.1%だった。加熱式の「グロー」を日本でも販売する。 日本たばこ産業(JT)は4位を維持した。シェアも前年並みの8.4%。日本国内は販売減が続くが、18年はロシアやバングラデシュのたばこ会社を1600億~1900億円で買収するなど、成長市場で規模の拡大を目指している。 ■次世代たばこの動向も注目 加熱式でも今夏から韓国で「プルーム」ブランドの本格販売を始め、電子たばこ「ロジック」ブランドを米国や英国など約10カ国で展開している。JTは同ブランドを20年までに20カ国に拡販する方針で、次世代たばこで世界市場の開拓を積極的に進めている。 5位は英国のインペリアル・ブランズで、シェアは3.4%だった。 紙巻きたばこ市場はすでに大手への集約が進んでおり、独占禁止法の観点からも、かつてのような巨額買収は難しそうだ。世界大手による新興国などでのM&A(合併・買収)は続きそうだが、シェアの大幅な変動は見込みにくい。 こうした中、縮小する紙巻きたばこ市場を横目に、加熱式など次世代たばこへのシフトが進む。先進国では紙巻き大手とは違う新興の電子たばこメーカーが若者から支持を集める動きもある。今後は次世代分野での優勝劣敗がシェア争いの大きなポイントになる。 一方、米サンフランシスコ市では若年層のニコチン中毒が社会問題となり、電子たばこの販売を禁じる条例が成立した。次世代型の製品に対する規制は各国によってばらばらで、明確な基準は整備されていない。今後各地で規制が強化されるのか、市場には不透明感が漂う。(企業報道部 柏木凌真) [日経産業新聞2019年8月2日付] そう思う5 そう思わない3 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
*** 2019年9月8日 07:50
日経産業新聞
紙巻きたばこ JTは4位を維持(世界シェア調査)
2019年8月6日 4:30
英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、2018年の世界の紙巻きたばこの販売量は前年比0.8%減の5兆3267億本だった。世界的な健康意識の高まりを背景に、とりわけ先進国で喫煙人口の減少が続いている。一方で葉タバコを燃やさず、電気で熱するタイプの次世代型たばこも新製品が続々と登場し、新たな競争環境が生まれている。
世界シェアは1~5位まで変動がなかった。首位は中国の中国煙草総公司。前年を0.8ポイント上回る43.6%だった。喫煙者が3億人規模で、紙巻きの世界最大市場である同国内で独占的にたばこの製造や販売を手がける国有企業だ。
2位は「マルボロ」などで知られる米国のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)。シェアは0.2ポイント低下して13.9%だった。同社は紙巻きたばこが健康に悪影響があると認めた上で、世界大手で唯一、将来は紙巻きから撤退すると明言している。
ニコチン入りの液体を気化して吸う電子たばこや、日本でも事業を展開している加熱式たばこ「アイコス」など、次世代型の製品に経営資源を集中していく。紙巻きに比べて健康への影響が少ないことを示す実証実験にも力を入れる。
3位は英国のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)。「ケント」「ラッキーストライク」などのブランドをもつ。シェアは0.6ポイント上昇し、12.1%だった。加熱式の「グロー」を日本でも販売する。
日本たばこ産業(JT)は4位を維持した。シェアも前年並みの8.4%。日本国内は販売減が続くが、18年はロシアやバングラデシュのたばこ会社を1600億~1900億円で買収するなど、成長市場で規模の拡大を目指している。
■次世代たばこの動向も注目
加熱式でも今夏から韓国で「プルーム」ブランドの本格販売を始め、電子たばこ「ロジック」ブランドを米国や英国など約10カ国で展開している。JTは同ブランドを20年までに20カ国に拡販する方針で、次世代たばこで世界市場の開拓を積極的に進めている。
5位は英国のインペリアル・ブランズで、シェアは3.4%だった。
紙巻きたばこ市場はすでに大手への集約が進んでおり、独占禁止法の観点からも、かつてのような巨額買収は難しそうだ。世界大手による新興国などでのM&A(合併・買収)は続きそうだが、シェアの大幅な変動は見込みにくい。
こうした中、縮小する紙巻きたばこ市場を横目に、加熱式など次世代たばこへのシフトが進む。先進国では紙巻き大手とは違う新興の電子たばこメーカーが若者から支持を集める動きもある。今後は次世代分野での優勝劣敗がシェア争いの大きなポイントになる。
一方、米サンフランシスコ市では若年層のニコチン中毒が社会問題となり、電子たばこの販売を禁じる条例が成立した。次世代型の製品に対する規制は各国によってばらばらで、明確な基準は整備されていない。今後各地で規制が強化されるのか、市場には不透明感が漂う。(企業報道部 柏木凌真)
[日経産業新聞2019年8月2日付]