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双日(株)【2768】の掲示板 2018/04/04〜2018/05/10

<日経>◇双日、航空と農業ビジネスへ積極投資 新中計で
 双日は1日、2020年度を最終年とする中期経営計画を発表した。航空や農業、再生可能エネルギーなどに3年間で3000億円を投資する。記者会見した藤本昌義社長は「ポートフォリオを分散化し、将来収益を拡大する」と述べた。M&A(合併・買収)の専門チームを作り、投融資を加速することも明らかにした。
 双日は今後3年間でエネルギー・社会インフラ事業の500億円を筆頭に、航空・交通分野で400億円、食料・農業ビジネスに200億円などの投融資枠を設定した。これらの分野へ積極的に資金を投じる。
 20年度の連結純利益は同社として最高の750億円を目指す。さらに20年代に純利益1000億円を達成することを目標に掲げた。
 「将来が楽しみ」と藤本社長が話すのはビジネスジェットだ。今夏にはANAホールディングスと共同出資会社を設立する。日本から米国の目的地までの直接ルートをオーダーメードで組み、時間を有効活用したいビジネスパーソンの需要を取り込む。欧州向けなどへの路線拡大も見込む。
 藤本社長は「アジアの成長を取り込まなければいけないと痛切に感じる」とも述べた。あらゆるモノとネットがつながる「IoT」を使ったスマート農業にアジアで取り組み、急増する中所得者層の消費を取り込む。
 過去3年の中計でも同様に3000億円の投資目標を掲げていたが、うち1500億円は最終年の17年度に偏った。今後は新設した「M&Aマネジメント室」で、出資案件などをサポートし、機動的な投資を進める。
 足元では過去3年間で投じた3150億円による収益の刈り取りを目指す。国内での太陽光発電所やアメリカでの自動車販売事業などで20年までに120億円の収益貢献を見込む。20年には同社で過去最大の投資額となった300億円で運営参画するトルコでの病院事業も始まる。
 双日の18年3月期の連結純利益はリーマン・ショックでの財務体質の悪化以降では最高の568億円となった。石炭・金属分野での資源価格の上昇が貢献した。ただ、数千億円の利益を上げる三菱商事などからは大きく水をあけられている。前中計からの攻めの投資を継続し、大手5社の背中を捉えていく考えだ。
(大平祐嗣)