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サントリー食品インターナショナル(株)【2587】の掲示板 2015/08/27〜2017/04/12

コカ・コーラの危機…サントリーが首位奪取目前、
米国本社の直接支配強化で独立性消失か
Business Journal / 2016年6月2日 6時0分

 コカ・コーラの統合新会社は、工場の統廃合などコストの削減を図り、経営の効率化を進め、競争力を高めることが喫緊の課題となる。

 コカ・コーラにとって最大の販売チャネルだった自販機の不振の影響が大きい。日本コカ・コーラグループは国内で最多の83万台の自販機を設置しており、他の食品メーカーに比べて自販機による売り上げ比率が高い。これまでコカ・コーラグループが首位を独走してきたのは自販機分野で強かったからだ。

 15年、サントリー食品インターナショナルがJT(日本たばこ産業)の自販機事業を買収し、台数を63万台に増やしたことで、自販機チャネルでもサントリー食品が追い上げてきた。

 1990年代から2000年代初頭までコカ・コーラグループは飲料水シェアの30%超を誇っていた。同業他社は規模のメリットを求めM&Aを進めた。12年にはアサヒグループホールディングスがカルピスを買収して3位に浮上。13年、サッポロ飲料とポッカが統合。サントリーホールディングス傘下のサントリー食品インターナショナルがJTの自販機事業を手に入れたことによって経営統合の第一幕の幕が下りた。

 07年に29.1%あったコカ・コーラグループの飲料シェアは、15年には27.1%と2ポイント落ちた。一方、サントリー食品は17.9%から21.0%へと3.1ポイントアップ。5位だったアサヒ飲料は7.5%から13.3%へと5.8ポイント増やし3位に浮上した(数字の出所はアサヒ飲料)。

 ドル箱である自販機市場でサントリー食品に逆転を許すと、コカ・コーラは飲料トップの座を維持するのが難しくなる。

 東西ボトラーの統合は、飲料のシェアトップを死守する決意の表れであることはいうまでもない。
(文=編集部)

サントリー食品インターナショナル(株)【2587】 コカ・コーラの危機…サントリーが首位奪取目前、 米国本社の直接支配強化で独立性消失か Business Journal / 2016年6月2日 6時0分   コカ・コーラの統合新会社は、工場の統廃合などコストの削減を図り、経営の効率化を進め、競争力を高めることが喫緊の課題となる。   コカ・コーラにとって最大の販売チャネルだった自販機の不振の影響が大きい。日本コカ・コーラグループは国内で最多の83万台の自販機を設置しており、他の食品メーカーに比べて自販機による売り上げ比率が高い。これまでコカ・コーラグループが首位を独走してきたのは自販機分野で強かったからだ。   15年、サントリー食品インターナショナルがJT(日本たばこ産業)の自販機事業を買収し、台数を63万台に増やしたことで、自販機チャネルでもサントリー食品が追い上げてきた。   1990年代から2000年代初頭までコカ・コーラグループは飲料水シェアの30%超を誇っていた。同業他社は規模のメリットを求めM&Aを進めた。12年にはアサヒグループホールディングスがカルピスを買収して3位に浮上。13年、サッポロ飲料とポッカが統合。サントリーホールディングス傘下のサントリー食品インターナショナルがJTの自販機事業を手に入れたことによって経営統合の第一幕の幕が下りた。   07年に29.1%あったコカ・コーラグループの飲料シェアは、15年には27.1%と2ポイント落ちた。一方、サントリー食品は17.9%から21.0%へと3.1ポイントアップ。5位だったアサヒ飲料は7.5%から13.3%へと5.8ポイント増やし3位に浮上した(数字の出所はアサヒ飲料)。   ドル箱である自販機市場でサントリー食品に逆転を許すと、コカ・コーラは飲料トップの座を維持するのが難しくなる。   東西ボトラーの統合は、飲料のシェアトップを死守する決意の表れであることはいうまでもない。 (文=編集部)