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エムスリー(株)【2413】の掲示板 2020/08/19〜2020/08/28

>>920

ちょっと追記。

前回の投稿で、
「仮に製薬会社が、MR関連の営業費用の1割をインターネットに振っただけでも、インターネットにかける年間営業コストは、400億円から1900億円(400億+1500億)と約5倍になるわけです。2割を充てれば8倍強ぐらいのお金が、インターネット関連の情報提供サービスに流れ込んでくることになります。」
と書きましたが、1Q決算の会社説明資料には以下のような記載がありました。
「製薬会社のDX構造変化が急速に進展中」
「マーケティング支援の1Q受注は前年比2.5倍以上」
この記述から、製薬会社がインターネットによる営業に軸足を移してきていることがわかります。1Qだけで受注がいきなり2.5倍ですから、まだまだ伸びそうですね。

ところで、エムスリーもそして製薬会社や医師の大半も「MRは不要。『MR君』ですべて代替できる。」などとは考えているわけではありません。
ただMRは、病院を回って医師に面会する旧来の営業スタイルだけではなく、インターネットを駆使して医師への情報提供もできるMR(エムスリーは"e武装化MR"と呼んでいます)に変わるべきだ、ということです。
先日、アステラス製薬がMRからの情報提供を、エムスリーのリモートディテーリングサービス「my MR君」を使いインターネットで行えるようにしたのは、そうした流れのなかでの話です。
エムスリーの基本的な考え方は、WebサービスのMR君、医療情報サイトのm3.com、そしてe武装化MRを組み合わせて、医師への最適な情報提供の環境を作るということ。製薬会社のDX構造変化で、インターネットを使いこなせないMRは厳しくなるし、結果的にMRの総人数は減らざるを得ない状況でしょうけどね。

以下、おまけ。
メディカルプラットフォーム事業の絶好調の影に隠れて、あまり注目されていないけど、海外事業も大きく伸びています。
1Q決算の会社説明資料によれば、
「新型コロナウイルス感染症拡大に伴いオンラインサービスに対する需要が拡大したことにより、アジア地域が大きく成長し、セグメント売上収益は8,242百万円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益は1,960百万円(前年同期比52.9%増)となりました。」
とのこと。
日本のメディカルプラットフォーム事業で起きたことと同じような状況が、中国やアジア地域でも起きているようです。
国によって製薬会社の営業方法は異なるのでしょうけど、医師の情報収集の手段としては、おそらく日本以上にインターネットに依存していると思われます。日本のようにMRが足繁く通って、医師に情報提供してくれるわけではなさそうですからw。

エムスリーの海外事業は既に利益が出せている状況。海外展開も急拡大していきそうで楽しみなところです。