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iシェアーズ JPX日経400 ETF【1364】の掲示板

④石狩以外で増設検討

さくらの田中邦裕社長は「3〜5年で現在の10倍(の計算資源を)提供できなければ国内の需要を満たせない」と追加投資に意欲をみせる。単純計算で1000億円規模の投資が必要になる見通しだ。まずは石狩DCの空き地で新棟を建て、将来は日本国内に別拠点を開設することも検討する。GPUは23年春から供給不足が顕在化しており、さくらも経産省と連携するなどで調達を急ぐ。

国内のクラウド市場で6割超のシェアを握る米国勢は生成AI向け半導体の自社開発に動き出している。

マイクロソフトは23年に生成AIを動かすサーバーに使う半導体などを発表した。GPUに比べて消費電力を抑えられるため、DCの運営コストを減らせるとみる。アマゾンもイスラエルの半導体開発企業などに資金を投じ、独自の半導体開発を進める。

国立情報学研究所の佐藤一郎教授は「生成AI向け半導体は学習データ構築の早さから、画像や文章を生成する能力の高さに競争軸が移る」としたうえで「半導体の開発は一般に3年程度かかるため、生成AIブーム以前から開発を進めていた外資クラウドとの差は大きい」と指摘する。

さくらには強みが2つある。DCを全て国内に構え、顧客がデータを預けるうえでは安心感があることだ。開発エンジニアも全員国内にいてニーズに応じて仕様を変えやすい。こうした利点を訴求して規模を広げられれば、外資に食い込む余地が生まれる。

国内勢でもソフトバンクがGPUを搭載したデータセンターを計画するなど競争環境は激化する。高収益を確保できる間に人材を確保し、クラウド技術を磨き続けることが欠かせない。