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NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN【2039】の掲示板 〜2015/08/30

CNBC8月27日記事
【40ドル原油に対するテキサス原油生産者の見解】②

テキサス西部は全米で最も潤沢な原油層を抱えるペルミアン盆地を抱える。
その原油層はテキサスからニューメキシコまで平折を見せる。
かつては植物の生い茂る土地でしかなかったが、この土地は水圧破砕法の登場で羽振りの良い地域となった。

アメリカ政府エネルギー情報局によれば、ペルミアン盆地の原油生産量は約2百万バレル/日と1970年代初頭以来の記録的水準にまで近づいている。
しかし、過剰生産と需要減退でここ数年油価は下落し、テキサスには「削減」の文字がすっかり根付いてしまった。
そのテキサスは現在まで約100年くらい好不況の波を繰り返している。
ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は27日41ドルまで戻したが、週の大半は40ドルを割っていた。一年前は90ドル超だったのに。

原油天然ガス企業は掘削件数を減らし、昨年9月と比較するとリグ数は55%の劇的減少だ。
プライベイト・ファンドが後押しするパーミアン盆地の中規模原油生産企業エレベーション・リソーシーズのCEOスティーブン・プルエは「今の価格ではアメリカで石油を掘る事を正当化できない」と言う。
エレベーションは一日3千バレルの原油と8百万立方フィートの天然ガスを生産するが、リグを三つ稼働する。
そのうちの二つまでが今年六月の稼働開始だ。丁度、原油価格が60ドル/バレルを超え、ダラス連銀を含め誰もが悪夢は終わったと思っていた頃だ。

聳え立つリグの前でプルエは社内でリグ稼働継続是非の議論が始まっていると打ち明ける。
「原油が40ドル/バレルとなってしまい、リグをこのまま稼働し続けられるのか、新しい油田を掘ることができるのか、再考している。回収期間が50年とされるのに7億ドルもの資金を地中に投資するのはあまり面白い話じゃない」と語る。
エレベーションでは新たな油田から実際に原油が採れるようにするには掘削費と水圧破砕費を含め7百万ドル要すると試算している。

現在ペルミアン盆地の稼働リグ数は250件だが、6月には230件に過ぎなかった。
もし原油価格が40ドル近辺で落ち着くなら停止リグ数は増えるだろう。
プルエによれば、前回原油が安値に沈んだ2009年の実績からすれば、リグ数は100を下回ることになると言う。
そうした考えはプルエだけではない。