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投稿コメント一覧 (1013コメント)

  • 前回は2039ホルダーには面白くない話となったが、今日のCNBCサイトのロイター寄稿文は、イランの原油生産が想定以上に増えており、間も無く本来のキャパ一杯の生産に戻るのではないかという。
    米国シェールオイルも技術進歩や昨今の価格状況で幾らか復活の兆しが見えてきたとも言う。


    価格上昇要因だけが闊歩しているわけでは…

  • 563の投稿にもかかわらず、2039ホルダーには残念ながらバッドニュースが残る。
    現状の油価上昇はグローバルな供給面での問題によるもの。
    具体的には、ナイジェリア、ベネズエラ、リビアと言った弱小産油国での内乱的な騒ぎやカナダの火事などだが、昨日のCNBCへのロイター寄稿文によれば、ナイジェリアでの騒ぎは同国産油量の半分以上を占める地域で3箇所でのインフラ破壊に及び、生産量ゼロに陥る可能性も示唆。
    他方、OPEC総会は2日に現状価格を支持した。
    アナリストからは今すぐ市場に原油の洪水をもたらそうと言うと意図はないとの見解。

  • 6月3日の週の全米リグ数は9基増とベーカーヒューズ発表。
    増加は今年に入って二度目とか。

  • >>No. 510

    他方8日付けのブルームバーグは、中国の独立系精油所の原油需要が増え、原油輸入量が増えたとしている。
    4月の中国の原油輸入量は796万バレル/日で3月に比較し3.2%増。

    明朝は微妙か・・・。

  • >>No. 508

    サウジアラビア新石油相は石油相交代で政策スタンスに変更ない旨8日付でロイターに語ったとされるが、7日付のCNBC記事ではナイミ石油相勇退はネガティブに市場から受け止められている模様。

    ナイミ氏の過去の原油価格安定化の実績や政経分離原則維持の姿勢が評価される一方、アル・ファリ新石油相は有能な官僚として評価されるに留まり、ナイミ氏ほど自由な権限も認められていないとされる。
    むしろ本来の主役ともいえるビン・サルマン副皇太子(30歳)は「変人」とか「破壊者」と言ったネガティブな評価も見受けられる。

    また、ナイミ氏勇退でサウジアラビアによる市場統率力は下がり、市場そのもののエネルギーで価格動向が強まるともされ、その結果ボラティリティが高まり、原油価格の上下振幅も大きくなるだろうともされる。
    4月のロシア・OPEC加盟国での増産停止会議が失敗に終わったのも、ナイミ氏の権限が損なわれたことが一因にあるとまで言われている。
    それほどまでの力量をビン・サルマン副皇太子が持ち得るのか?

    ビン・サルマン副皇太子はサウジアラビア防衛相を務め、原油歳入依存体質脱却を目指した国家計画を作成したが、他方でイランの市場復帰に反対し、OPEC加盟複数国による価格引き上げ策に見下すような反応を示すなどの問題児的側面が指摘されている。
    斯様なサルマン副皇太子へ実権が移ることで、原油価格の趨勢が見えにくくなったとの声もある。

  • >>No. 501

    ブルームバーグ「20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別」その1

    501の「更迭」は言い過ぎでした。
    むしろご勇退ですね。

    ブルームバーグは「After 20 Years, OPEC Says Farewell to Saudi Arabia's Oil Supremo」(20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別)との記事。

    長いですが、以下訳:

    2014年にOPEC価格政策変更を演出し、エネルギー市場や参加企業、並びメキシコからナイジェリアに至る産油国経済を揺るがした張本人アリ・アル・ナイミ石油相がその地位から去る。
    穏健なベドウィン族出身のナイミ氏は80歳。石油相を21年勤め、荒っぽい値動きや地域紛争、技術進歩、気候変化と言った政策上の懸念事項をこなしながら世界最大の原油輸出国の舵取りをしてきた。

    「70年間業界に身を置いてきたが、その間に原油価格は2ドル/バレルから147ドルの間を乱高下してきた」とマイミ氏は今年2月にヒューストンで行われた会合「who’s who of the American oil industry」で述べた。
    「供給過剰も不足も見てきたし、いい時も悪いときもあった。」と語った。

    数少ない言葉を口にするだけで市場を動かせたナイミ氏の引退は、サウジの若き副皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンの原油政策展開の序章として見られている。
    形の上では、サウジ国営産油企業サウジ・アラビアン・オイル社会長のハリド・アル・ファリ氏がナイミ氏の後を継ぐがアル・ファリ氏は国王やムハンマド副皇太子に近いとされる。

    ニューヨークのコロンビア大学でグローバル・エネルギー政策・センターでディレクターを務め以前はホワイトハウスで石油問題担当官だったジェイソン・ボードフ氏は「ハリド氏は副皇太子の側で働き、現在のサウジアラビアの原油政策の中枢に関与してきた」と言う。
    アル・ファリ氏の就任でサウジ原油政策が変わることはないとみられる、
    強いて注目すべき点を言えば、ムハンマド副皇太子がサウジのマーケットシェア防衛戦略を堅持すると繰り返し述べていること、他の主要産油国の参加無くして過剰原油解消目的の増産停止には賛同しないこと、くらいだ。

  • ブルームバーグ記事「20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別」抄訳2

    「原油価格なんて気にしていない」「30ドルだろうが70ドルだろうが、我が国には同じだ。高原油価格を前提としない計画を我が国は持っている」とムハンマド副皇太子は4月のブルームバーグのインタビューで応えている。
    アル・ナイミ氏はファード王やアブドゥーラ王の下では比較的自由に原油政策を決められたが、昨年のサルマン国王への王権継承と同国王の子息ムハンマド皇太子の台頭で氏の政策立案の許容範囲は狭まったと見られる。

    4月17日のドーハの会議では参加国が原油価格高揚のために増産停止を論じたが、ロシアやベネズエラの石油相によるとナイミ氏には条約締結の権限が与えられていなかったと言う。
    ムハンマド副皇太子がイラン抜きでの合意に反対したと見られ、実際話し合いは物別れに終わった。

    アル・ナイミ氏こそ18ヶ月前にOPECに原油増産維持策を命じた張本人である。
    100ドル/バレル近い原油価格死守のための減産策ではなく、高コスト産油業者、とりわけ米シェールオイル採掘社を市場から放逐すべくナイミ氏は増産戦略を選択した。
    この戦略は成功の兆しを見せている。全米リグ数は記録的規模で減少し、シェールオイル生産量も減っている。エクソン・モービルを始めあらゆる規模の企業が投資額を減らしている。
    とは言え、サウジ自身も外貨準備高流出や経済成長鈍化など大きな代償を支払っている。

    他方でこの戦略は一枚岩だったOPECをクェートやカタールなど湾岸諸国の富裕国連合と現金収支に苦しむベネズエラ、ナイジェリアなどの負け組に引き裂いた。
    かつては原油価格高値維持を通じて世界経済を震撼させたOPECも今では不効率な巨大組織になり下がった観がある。

  • ブルームバーグ記事「20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別」抄訳3


    アル・ナイミ氏こそサウジ並びOPECの黄金期を築いた張本人だ。
    米エネルギー情報局によれば、ナイミ氏の任期中に原油歳入は10倍に増え2014年には1兆ドルに達したと言う。

    アル・ナイミ氏は抜け目のない外務官僚であり、アブドゥッラー第6代国王の異母弟でもある現国王サルマンと組んで、1990年代後半にサウジが抱えていたイランやベネズエラとの間の溝を埋め、数度に渡る減産で原油価格上昇を演じ事実100ドル/バレル超えも達成した。

    ウィーンのOPEC本部で会合があれば、ナイミ氏の周りには報道関係者が群れをなしたほどだ。
    その記者たちは、オーストリア滞在中のナイミ氏が早朝リング・ロードのダウウンタウンで行うジョギングや後年になっての早歩きにも付きまとったほどだ。
    このナイミ氏のトレーニング中での僅かな言葉が石油市場あるいは為替や株式市場を大きく揺るがし、世界経済を動かしたものだ。

    リヤドに本拠を置く「国際エネルギー・フォーラム」の前事務総長のノエ・ファン・フルストは「ナイミ氏が何か口にすれば、市場の誰もが聞き耳を立てる。と言うのも彼は有言実行の男だからだ」「彼こそOPEC内でも市場内でも最も信頼しうる存在だった」と評価する。

    アル・ナイミ氏自身は今後は他の仕事に更に時間を割くと言い、具体的にはポスト炭化水素化合物時代の研究対策を担うサウジアラビアの科学技術大学の会長職に勤しむと言う。
    また5月7日には王立裁判所のアドバイザーにも任命された。

    2月23日のヒューストンの会議では「石炭や石油、ガスを燃やした後に出る有害ガスの存在が問題であり」「有害ガスの最小化、更には完全除去を実現し得る技術確立が求められる。この考えに賛同できない向きもおられるかもしれないが、自分はテクノロジーを信じる」と語った。

  • ブルームバーグ記事「20年間の職責全う、OPECサウジの原油最高責任者へ惜別」抄訳4

    アル・ナイミ氏はサウジ・アラムコの全身であるアラビアン・アメリカン・オイル社に12歳から事務員として働き始め幾つかの階層を上り詰めてきた。
    その実績は、原油生産量拡大策のみならず海外での原油精製や精製物販路確立に見られる。
    1984年にはサウジアラビア人として初の総裁(President)となり、4年後にはCEOに任命された。1995年8月にはサウジ政府はナイミ氏を石油相に任命した。

    ナイミ氏は在任期間の殆どで、アメリカなど需要国の受忍し得る原油価格維持に賛同してきた。
    時としてイランやベネズエラが供給制限で価格吊上げを主張することもあったが、殆どの場合ナイミ氏はこれに応じなかった。
    ナイミ氏は需要を締め付けることに懸念を抱いたからだ。

    2014年夏の原油価格下落開始時には、ナイミ氏は30年前の悪夢を思い出したと言う。
    当時サウジアラビアは業界で言われるスィングプロデューサーの役割を担って、価格防衛のために必要な減産を一手に担った。
    ナイミ氏の前任者アハメド・ザキ・ヤマニが1983年にOPEC加盟国に減産を強制したが、その結果OPEC非加盟産油国増産が生じた。
    当時ヤマニはOPEC減産で価格を吊り上げられると理論づけていた。

    ヤマニの政策は最悪の結果に終わった。
    OPEC非加盟国の増産で約40ドルあった原油価格は7.90ドルまで下がり、1980年には1,030万バレル/日あったサウジ自身の生産量も1985年には約3分の1の360万バレル/日に減少した。

    一昨年来の原油安は米原油生産量急増で始まったが、ナイミ氏の対応は上記ヤマニの失敗が教訓となっている。

    「価格が下がる怖さはこの目で見てきた。一方で生産量が落ち、同時に価格が下がる」「そこから失敗の教訓を学んだのだ」ナイミ氏は2015年3月のリヤドでの会合で1980年代の経験を語ったのである。

  • >>No. 501

    ブルームバーグは新石油相に就いたのはアラムコ会長のアル・ファリ氏と報じている。

    Saudi Oil Minister Al-Naimi Replaced by Aramco Chairman Al-Falih
    ttp://www.bloomberg.com/news/articles/2016-05-07/saudi-oil-minister-al-naimi-replaced-by-aramco-chairman-al-falih

    アル・ファリ氏は57歳。前石油相のアリ・アル・ナイミ氏(80歳)と同じく非王族。
    直近は厚生相。

  • サウジで内閣改造。
    石油相更迭。
    ttp://www.cnbc.com/2016/05/07/saudi-arabia-reshuffles-cabinet-ousts-oil-minister.html

  • たまに欧米マスコミに見られる市場センチメントと日本市場のセンチメントが真逆になっている時があるけど、今日はそのパターンに思える。

    例の如く、CNBCサイトのロイター文ですが。
    アメリカの原油在庫は微増に終わったけれどもロシアとイランは更なる増産の準備が出来たと発表。木曜日の市場は早い時間に上記ニュースから世界的過剰感が再び市場を席巻した。

    Crude prices fell early on Thursday as concerns over a global glut took centre stage after Russia and Iran said they were ready to raise oil production further, while inventories in the United States climbed slightly.

  • >>No. 476

    例の如くCNBCサイト情報局。

    ロシアはまだ増産凍結をなお模索している模様。
    イラク発の情報としてOPECを始めとする産油国がロシアで5月に会合 とブルームバーグ。
    その後ブルームバーグはロシアの言葉として会合開催に合意はまだできていない、と。
    WTI pared losses and turned higher as oil prices found support from a late-morning Bloomberg report, citing Iraq, that OPEC and other producers would possibly meet in Russia in May to discuss an output freeze proposal. Bloomberg later reported that Russia said there was no agreement on a meeting.

  • 例の如くCNBCサイト。
    まだ本文は更新されてはいないものの、題名だけが

    原油価格下げ幅縮小。全米在庫増加幅210万バレル。
    とされている。

    APIの数字より小幅なことが評価か。

    Oil pares losses; US crude stocks rise by 2.1M barrels

  • 失礼。

    クェートのストは終わっていました。

    Kuwaiti oil and gas workers have ended a three-day strike that had temporarily cut the OPEC member's crude production by nearly half, local newspaper Al Jarida reported late on Tuesday, citing the trade union.き

  • 今しがたCNBCのサイトを見たら、WTIは40.07、ブレント43.21。
    文面は変わっていないから、目新しいものはないけれど、ベアセンチメントに傾いているのではないかとも。
    為替が円高に振れれば、さらに・・・と思いたくなる。

  • >>No. 469

    NYの時間外でWTIが下がったのは、APIの在庫増加予想が市場予想64万バレルを上回る310万バレルだったためとか。

    Post-settlement, crude retreated after API data reported a gain of 3.1 million barrels. Analysts had expected a gain of 640,000 barrels, according to StreetAccount.

  • ベネズエラは電力供給途絶で20万バレル、ナイジェリアではパイプラインの火災で40万バレルそれぞれ供給減とか。


    Reports of power outages leading to output declines of about 200,000 bpd in Venezuela and a pipeline fire in Nigeria that may have cut production by 400,000 bpd, along with the upcoming refinery maintenance season boosted the rebalancing of market and was supporting prices, traders said.

  • >>No. 465

    ロシア副石油相は19日今年の原油生産量拡大を検討中と発言。
    昨年の生産量は5億3千4百万トンだったが、5億4千万トンまで拡大の模様。

    Russia's Deputy Energy Minister Kirill Molodtsov said on Tuesday the country was considering raising oil production this year, possibly targeting a level of 540 million tonnes of crude. Russia produced 534 million tonnes of oil last year.

  • 本日のCNBCサイトのロイター文によると、クェートのストはそう長引かず
    ベアのセンチメントがじき戻る とか。

    However, analysts said Kuwait's disruption would likely be brief and that investors would soon again focus on the market's oversupply given the failure of major exporters on Sunday to agree to freeze output to avoid worsening the glut.

    ロシアはロシアで、増産を口にしているもよう。

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