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(株)かんぽ生命保険【7181】の掲示板 2018/09/15〜2019/04/10

 あんまり腹が立ったから、個人的な経験を書かせていただく。保険の話である。
 歳をとれば誰しも新しい保険とは縁遠くなる。当然のことだ。ところが、先日、家内のところへかんぽ生命の勧誘員が上司と称する人物とともにやってきた。伏線として、わが女房どのは昔から銀行や証券会社がきらいで、というか、飲み込みが悪くて話がよくわからないから敬遠するというタチで、貯金も保険も郵便局だのみというところがあって、やってきた勧誘員とはうっすら顔なじみという関係であったらしい。
 彼らは昔の簡易保険はお客に有利で、お宅もずいぶん恩恵を受けたはずだというような話をひとくさりしたあと、やおら「保障と満期の楽しみをお考えの方に 新フリープラン 普通養老保険 全期間払込90歳満期養老保険」と題するパンフレットを取り出した。
この保険の特徴は「90歳満期」にある。そんなもの、若いひとは見向きもしないだろうから、明らかに年寄り狙いである。かく言う小生は今月末に80歳に到達する押しも押されもしない年寄りである。向こうの狙いにぴったりというわけである。
 それで勧誘員が作ってきたプランは小生を被保険者に家内を受取人とする契約で、90歳満期で、それ以前に死亡した場合や重度障害となった場合に500万円を支払う。生きて満期を迎えた場合も500万円が支払われる。だから「保障と満期の楽しみ」ということになるのだろう。
 問題は保険料である。それが小生の場合、月額68250円だというのである。年額では819000円である。10年かければその10倍になる。支払われる保険金が500万ということは、かけ始めてからうっかり6年も生きると、そのあと払う保険料はそのままただで取られるわけである。
 勿論、保険には保障機能(6年以前に死ねば受取金額が払った保険料より多くなる)があるから、そのコストは分かるが、満期まで800万円以上払って受け取るのは500万円というのはいくらなんでもひどすぎないか。
 これは68250円という月々の支払と500万円という死亡時の受け取り額との間の差額に目をくらませようという、年寄りのボケを狙った詐欺商法である。