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(株)エターナルホスピタリティグループ【3193】の掲示板 2024/04/18〜

1985年の創業時から店舗の屋号は鳥貴族だが、翌86年の会社設立時の社名は「イターナルサービス」だった。他社商標などとの関係で「イ」ターナルとしたが「本当はもともとエターナルにしたかった」(大倉社長)。事業の持続的成長への思いを込めた社名だったが、屋号の知名度向上とともに採用などを有利にするため、09年に社名を鳥貴族にした経緯がある。
鳥貴族の店舗数はFCを含めて600店を超えた。電話帳データベースの日本ソフト販売(東京・中央)によると居酒屋のブランド別店舗数で国内1位だ。 集中出店してきた東名阪に加え、22年に博多、23年には札幌に進出した。まだ出店余地はあるとみる。鳥貴族の国内店舗数を3月末の637店から30年に1000店まで増やす目標を掲げる。
それでも持続的成長のためには次の柱が求められる。その候補が23年にサントリーホールディングスから買収したダイキチシステム(大阪市)が運営する「やきとり大吉」で、居酒屋の店舗数で国内2位だ。繁華街に出る鳥貴族に対し、大吉は郊外型で「立地や顧客はかぶらず、双方で成長していける」(大倉社長)という。 大吉の客層を広げる工夫を進める。これまでは昭和の赤ちょうちんの雰囲気を色濃く残す赤の看板だったが、内装を含めて白基調に変えている。社内で通称「白大吉」と呼ばれ、女性や若者が入りやすくする
鳥貴族業態に集中する経営から、買収による複数ブランド展開、海外進出と外食産業として考えられる限りの成長戦略を一斉に始めた。社名変更を機に、焼鳥屋の大将の立身出世物語は新たな章を紡ぐことができるのか。コロナ後の成長戦略に悩む国内の多くの外食企業が行く末を見守っている。

以上、日本経済新聞会員限定記事より抜粋