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(株)ラクス【3923】の掲示板 2019/08/21〜2019/11/18

◆第3位:ラクス<3923>

ラクス<3923>は、強い製品をベースとしたストック型ビジネスモデルによって、19期連続増収、18期連続黒字、そして7期連続増配という高成長を遂げている成長企業です。

「IT技術で中小企業を強くする」をミッションに、IT技術で、中小企業の業務効率化に資するビジネスを展開しています。

展開する事業は、中小企業の業務効率化に資するクラウドサービスを提供する「クラウド事業」と、ITエンジニアの派遣を行う「IT人材事業」の2つから成り、クラウド事業が売上高の77%、営業利益の86%を占める主力事業となっています。

そしてそのクラウドサービスのうち主力となっているサービスが、問い合わせメールをクラウド上で一括管理する「メールディーラー」と、交通費や旅費、経費精算を行う「楽楽精算」です。

両方とも高いシェアを取っている強い製品であり、ユーザー数やデータ量に応じた月額課金型をベースとしたサブスクリプション型のストックビジネスであることは重要なポイントです。導入社数は右肩上がりで伸び続けており、高利益事業による持続的な成長が今後も期待できると思います。

なお、IT人材事業は、ITエンジニアに特化した正社員派遣サービスで、クラウド事業のエンジニア不足を解消するために始められました。

案件がなくなると派遣期間終了となるSI企業は対象とせず、楽天などWebサービス事業者に派遣先を絞り込んでいるのが特徴。これにより営業費用が必要最低限に抑えられ、採算の高い事業となっています。

人手不足を背景とした働き方改革の推進や省力化への取組み、またデジタルトランスフォーメーションが進められるなど、業務効率化クラウドサービスの需要環境は実に良好です。

市場成長を追い風に業績は絶好調です。今期は「減益も厭わない」と公言するほど先行投資を積極化させる期としており、来期からの高い利益成長が期待されています。

成長ドライバーに成長した「楽々精算」は導入社数が4000社を超えましたが、それでも国内企業のうち50~1000名規模の企業は約12万社あるといわれており、まだ顧客増加の余地は十分残されていると見ることができます。

さらに、投資の積極化を計画している「楽々明細」が次の成長ドライバーとなれば、ストック型ビジネスの基盤はより強固なものとなり、高い利益成長が期待できます。

財務状況は、自己資本比率74.8%(前期70.9%)、有利子負債ゼロ、22億を超える現金等を用意しているという盤石の内容で、厚いキャッシュを活用した事業拡大の動きも期待できるところです。

収益力も高く、のれん償却費や収益拡大に伴う法人税の影響をこなし、EPSは順調に増加を続けており(2015年3月期8.71円→2019年3月期22.8円)、結果ROEも2019年3月期実績で24.5%と高いレベルとなっています。

株価は市場期待の高さが反映され高値圏にあります。中長期の視点では200日移動平均線まで調整したところで購入を検討できればよいと思います。