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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2019/06/26〜2019/06/27

JDI、中国ファンドが522億円支援 再建なお流動的
2019/6/28 1:45

経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は28日、中国の嘉実基金管理グループから522億円の金融支援を受け入れることで合意したと発表した。522億円のうち、米アップルが107億円負担する。ただ最大で800億円の支援を予定しているなか、161億円を出す香港のファンドなどとは最終的な調整が終わっていないという。二転三転する金融支援は一歩前進したが、完全に決まったわけではなく、再建はなお流動的だ。

JDIは17日、中国の嘉実基金と香港のオアシス・マネジメントなどで構成する企業連合から最大800億円を調達すると発表していた。27日までに、各社が支援の可否を判断する予定だった。

しかし、JDIが28日午前0時30分に開示した資料によると、522億円を拠出する予定の嘉実基金からしか支援決定の通知を受け取っていないという。522億円のうち107億円は、アップルが負担する見込みだ。

嘉実基金は支援を確約するコミットメントレターを出しているが、中国の政府当局からの介入がないことなどを出資の条件としている。

一方、28日の発表時点でオアシスからは決定の通知を受けていないとしている。JDIは「事務手続きに時間がかかっている」と説明している。

今後オアシスが161億円の支援を正式決定したとしても、支援の枠組みが完全に固まるわけではない。嘉実基金・アップルの522億円と合わせて683億円にとどまる。JDIは最大800億円の調達を目指しており、117億円足りない。残りについては国内外の複数企業と協議しているもようだ。


JDIの金融支援を巡る交渉は二転三転してきた。4月12日に台中3社の企業連合から最大800億円を受け入れると発表したが、JDIの業績見通し悪化などを受けて、各社が及び腰になった。筆頭株主で官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)が追加支援を決めて交渉を後押ししたが、最終的に台湾電子部品の宸鴻光電科技(TPK)と台湾金融の富邦グループの2社が離脱した。

アップルはTPKが予定していた251億円の支援のうち、107億円相当を負担する予定だった。TPKの交渉離脱を受け、嘉実基金を通して同じ金額を支援する。さらに5月末に決めていたJDIの借入金返済を2年間繰り延べる…