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Green Earth Institute(株)【9212】の掲示板 2022/01/13〜2022/01/18

下記、日経バイオテクの良記事です。

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Green Earth Institute(1597円、前週比+28.5%)

 1月14日の終値は1597円(前日比-8.2%)となった。2021年12月24日にマザーズ市場へ新規上場した際の初値1160円から37.7%高い状態にある。上場から3週間経過したが1日の出来高は500万株前後に達し、高い流動性を保持した状態が続く。その間、株価は10%以上の乱高下を繰り返しながら推移しており、バイオスタートアップの中でひときわ目立つ存在だ。

 同社は、公益財団法人の地球環境産業技術研究機構(RITE)の技術を基に設立されたスタートアップだ。バイオリファイナリー技術を活用してバイオマス原料からバイオ化学品を開発、商用化することを事業としており、グリーンバイオにカテゴライズされる。脱炭素や持続可能な開発目標(SDGs)のキーワードに関連する銘柄としても大きく注目を浴びており、人気が続いている理由の1つだろう。

 国内では今のところ、他に目立ったライバルがいないのは強みだ。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受けて、16製品以上のバイオ製品の開発・事業化を目指すプロジェクトが始まっているが、最大6年間で54億円の予算が付いた。うち約20億円は建屋などの整備に使われるため売上高に計上されない見込みだが、それでも年平均で数億円となるプロジェクトを複数年で受託しているのは大きい。2022年9月期の売上高は8億4200万円(前年同期比+67.7%)、営業利益300万円で黒字化を予想しているのも好材料だ。

 事業の成長性については、2021年9月時点で78本(ライセンス導出型73本、自社販売型5本)のパイプラインを保有している。ライセンス導出型のパイプラインから得られる収入は1本につき、研究開発収入が5000万円以上、ライセンス一時金が5000万円以上、アドバイザリー収入が200万円以上、ロイヤルティーが3%以上というイメージだ。

 ライセンス導出型のうち、19本はスケールアップが終わった商用可段階(Stage3)まで進んでおり、パイロットテスト、量産プラント立ち上げ、製造販売といったところにある。研究開発からライセンスまでは2年前後のスパンだが、ロイヤルティーは特許保護期間に基づき20年以上にわたり入ってくることが見込まれるため、製品開発が進めばそれらが真水の利益として積み上がり業績に寄与する。

 また、自社販売製品としては消毒液および化粧品向けのエタノールを2本実用化している。その他、衣料品のセルロースから得られた糖をGreen Earth Iinstituteがコリネ菌で発酵し、得られたイソブタノールからバイオジェット燃料が製造され、2021年2月に日本航空のフライトに使用された。こうした話題性のあるニュースも、SDGsがらみで定期的に見込まれそうだ。