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エヌビディア【NVDA】の掲示板 2018/11/20〜2018/11/29

取得自己株式、払った金銭はどこに消えたか

ここの株主資本戦略は、株価を高くすること。
free cashflowの使い方から、配当ウエイトよりも、自己株式の取得に当てて、株式の価値を高める財務戦略が見える。
自己株取得で株主の持分比率が上がっても、配当は増えないが、配当より株価でベネフィットを受けることを、多くの株主が望んでいる、ということか。
しかし、自己株取得後に株価が半値に落ちたらどういう効果となるか。
配当で受け取ってもよかったはずの利益配分はどこに消えたのか。
(自己株式取得代金を全部配当で受け取って、同時に再投資したのと同じ効果)

自己株を1300億円、取得したとする。
その後、株価が半値になった。
保有する自己株によって、net worthは650億円毀損し、消滅してしまう。財源規則にもとづき、株主の分配等可能利益の処分方法の承認のもと、株主の負担で。
会社が一株250で買った自己株を、150で売り出したら、100の損金。高く買って、安く売ると同じ経済効果。
株を高値で掴めば、利益剰余金(あるいは利益準備金)が減ってしまったという状態。

それもあれもこれも含めて、株価の調整。
しかも自己株買取のファイナンス金利が上がって、負債比率が高まれば、将来の利益を食っていき、利益率を下げる。
ここは営業利益率が高いからfree CFから払えるから、金利高リスクは逃れる。
自己株取得会社の株価の痛手が大きいのか、下げがきつい保有株を見ていると、その傾向が明らかにみえる。
10年間で、発行株式を数十%減少させた会社など、真っ暗闇のなかだ。
おまえは自分の会社の投資家で、その投資家が自分なのか。

市場の自己株取得額、1兆ドル。
3割くらい、溶けた。
株価が下がると、高い株政策の財務行動は逆スパイラル。
何のために利益をあげたのか。消すためか。
高値で掴んだ会社の財務リスクは、配当を選べなかった株主持ち。