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リビアン・オートモーティブ【RIVN】の掲示板 2022/05/19〜2022/09/09

 2022年の第二四半期も過ぎて後半期に入ってきた。米国の景気後退懸念の高まりのためナスダックの株価下落により世界一のシェアを誇るEVメーカーのテスラの株価は第二四半期に約37%下落した。テスラの株価と同調しやすい新興EV企業の一つであるRIVNの株価にも多少なりとも影響が出ていると予想される。

(テスラの第二四半期納入台数は?)
 マスクCEOは4月20日の第1四半期決算の場では強気の姿勢を示し、第2四半期も好調を維持できると述べていた。「新たな問題が発生しようとも、今期は上海の週あたりの生産台数が過去最高を記録すると思う。第2四半期の生産台数は、第1四半期とほぼ同じか、わずかに減少する程度だろう」と、その当時、彼は述べていた。

 しかし、5月になってから、テスラはこの四半期に、納車ペースを低下させたことに加えて、初の大規模な人員削減に踏み切った。さらに、マスクCEOが「ベルリンとオースティンの新工場の生産がほとんどないため、数十億ドル規模の損失を出している」と発言していたことが明るみに出た。
 
 そのため、アナリストは間もなく発表される納車台数の見通しを最近下方修正している。その理由として「6月まで続いた中国でのロックダウンと、新工場の本格稼働の遅れ」をアナリストたちは共通に指摘している。アナリストたちの第2四半期のテスラの納車台数予測の平均値は、約25万8000台となっている。これは、前年同期比では28%増だが、第1四半期に記録した約31万台を約17%下回っている。

(半導体部品の不足解消か?)
 しかし一方では、
◎サムスン電子:
 最近、売上高ベースで半導体世界最大手のサムスン電子が複数の納入業者に、在庫が膨らんだため装置や部品の出荷を遅らせたり、減らしたりするように求めているとアジア日報が報じている。
◎VW:
 更に、欧州の自動車メーカー最大手フォルクスワーゲン(VW)は、6月28日、半導体不足が緩和しつつあり、半導体企業インフィニオンテクノロジー(独)に半導体の注文を2倍に追加発注した。そして、VWは今年下半期にEVの生産を激増させることを明らかにした。
◎クアルコム:
 また、米クアルコムのパルキワラ最高財務責任者(CFO)は今月開かれたバンク・オブ・アメリカのイベントで、巨大な中国市場での需要軟化は世界が早期に半導体需給を均衡させるのに役立つと指摘した。
◎ロイターニュース:
 半導体不足は近く供給過剰に転換するかもしれないともロイターは報じている。
 
 そのため、アナリススト達はサプライチェーンの供給不足が緩和に向かう後半には、テスラは上海、ベルリン、テキサス工場の生産キャパシティを増加させるだろうと推測している。米国経済の後退を予想しているマスクCEOの懸念が解消されるだろうか。今後のテスラ発表のガイダンスに注目したい。

(RIVNの後期生産台数は?)
 RIVNの1Q/2Qの合計生産台数は7000±500台ぐらいになると予想される。スカリンジCEOが掲げている2022年の生産目標25000台を達成するためには年後半に2交代生産体制への移行を推進して18000台を生産する必要がある。上期に生産能力以下の生産台数に限られた原因が半導体などの部品不足に起因していたが、上記のように部品供給緩和が進展すればRIVNにとっては今後のEV生産に好循環の結果をもたらすかもしれない。期待したい。

(参考)
(主要アナリストのテスラの第二四半期納車台数予測)
(1)モルガン・スタンレー(アダム・ジョナス):27万台
(2)CRFA(ネルソン):27万台
(3)ウェドブッシュ証券(ダン・アイブス):27万7000台
(4)みずほ証券のアナリスト:23万2000台
(5)ドイツ銀行のアナリスト:24万5000台
(6)バークレイズ(ブライアン・ジョンソン):25万1000台