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ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】の掲示板 2024/03/22〜2024/05/10

英たばこBAT、米社買収が裏目に 株価低迷続く

米国事業不振で前期は最終赤字に

同社が2月8日に発表した23年12月期の決算では、最終損益は143億6700万ポンドの赤字(前の期は66億6600万ポンドの黒字)だった。米国事業を中心に、270億ポンド超の減損損失を計上したことで最終赤字に転落した。

「マクロ経済の逆風などで米国市場は打撃を受けた」と、同社は販売の減少を理由に挙げる。消費者が価格の安いたばこに流れたことが収益を悪化させた面もある。だが、実際は17年に実施した巨額買収にも起因するとみられる。BATは同年に買収額400億ポンドで合意し、米国2位のたばこ企業だったレイノルズ・アメリカンを傘下に収めた。

業界では日本たばこ産業(JT)でも過去にみられたように、ブランドや事業地域を一気に拡大するための大型M&A(合併・買収)が珍しくない。レイノルズは「キャメル」や、「ナチュラル・アメリカン・スピリット」などの人気ブランドを持ち、当時のBATにとって手薄だった米国でも強い事業基盤を築いていた。

だが、「この買収の目算が外れた影響は大きい」(たばこ業界関係者)という。まず、たばこ市場の変貌があげられる。葉タバコを燃やして煙を楽しむ従来型の紙巻きに加え、加熱式や電子といった新カテゴリーが存在感を増すなど、たばこ製品は多様化している。
紙巻き市場縮小、加熱式も新商品乏しく