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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 週明けのロンドン為替市場でユーロドルは、22日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控える中で欧州金利動向を眺めながらの取引となるか。先週末には、欧州最大の経済国ドイツの10年債利回りが3月下旬以来の水準となる-0.354%付近まで低下した。

 ECBは8日に戦略見直しの結果を公表し、中期的なインフレ目標を「2%」に変更。気候変動問題への一段の配慮なども決定した。ただし、「フォワードガイダンス」を巡っては合意に至らず、今週の理事会で再び協議されるもよう。
 
 一部通信社が報じたところによると、一部の理事会メンバーからは「戦略見直しと政策決定を混同すべきではない」との声もでているようだ。ただし、多数のメンバーが「合意された戦略の変更をフォワードガイダンスに反映させる必要がある」と主張。ガイダンスが修正された場合には、金融緩和を一段と重視する内容になると見られている。

 週明けのアジア市場では米長期金利が大幅に低下して始まったが、ドル売りは対欧州通貨で強まらず。そういった中、ECB理事会前に欧州債への買いが強まるようであれば(金利は低下)ユーロドルは下値を試しやすくなるか。

 また、先週末にかけて上値を切り下げたポンドの動きにも注目したい。英国では新型コロナウイルス感染が再拡大しているものの、イングランドでは19日から大半のコロナ規制が解除された。経済正常化に向けて舵を切ったジョンソン政権だが、ジャビド英保健相が感染、ジョンソン英首相が濃厚接触者と先行き怪しい船出だ。もしジョンソン首相が再感染ともなれば、相場のセンチメントはポンド弱気に傾きそうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドルは15日高値1.1851ドル、ポンドドルは日足一目均衡表・転換線1.3826ドルが上値めど。

想定レンジ下限
・ユーロドルは13・14日安値1.1772ドルが目先の下値めど。割り込むと3月31日安値1.1704ドルが意識される。ポンドドルは200日移動平均線1.3700ドルが下値めど。